気象トピックス・コラム
空もよう
台風5号に要警戒!

 

きょう4日9時の実況天気図をみると、強い台風5号が九州の南にあります。台風が通過すると予想されている海域の海水温が高いため、このままの勢力を保ったまま、九州に近付く恐れがあり、さらに発達する可能性もあります。九州南部の海上ではすでに大しけの状態が続いており、奄美地方では風も強まっています。きょうは、台風の接近とともに、更に荒れた天気となりますので厳重な警戒が必要です。
そして、四国から北海道にかけての太平洋側では、台風を回り込む湿った空気の影響で雲が広がっている所が多く、湿った空気が山にぶつかって雨雲が発達する紀伊半島、四国や九州南部、そして房総半島や東北南部太平洋側などで雨が降っている所があります。一方、日本海側は、晴れ間の出ている所が多くなっています。

 

8月5日3時実況天気図

 
 
 
 

あすになると、奄美地方や屋久島、種子島地方が台風の暴風域に入り、波の高さは10メートルと猛烈にしける予想になっています。この台風は、速度が非常に遅いため、激しい雨が降る状態、非常に強い風の吹く状態が長引き、九州南部も含め、更に大荒れの天気になる見込みです。自治体からの情報、家での暴風雨対策など、台風に対する備えは、早めにしておいて下さい。

 
気になる今後の進路ですが、きょうの5日間予報によると、奄美や九州に近付いた後の進路が、予報円が大きく定まっていません。九州にかなり接近、あるいは上陸することは考えられますが、まだ、西よりに進んでおり、向きを東寄りに変えるまでは、進路がはっきりとしない状況です。最新の情報を確認するようにして下さい。

 

8月5日発表台風5号進路経路図(気象庁)

8月5日発表台風5号進路経路図(5日間)(気象庁)