気象トピックス・コラム
目利き気象予報士
台風の強さ、大きさ、進路予報って?

 
台風5号が九州の南の海上をゆっくりと北上しています。台風は強い勢力を保ったまま北上を続ける見込みで警戒が必要です。
 
ところで皆さんは、強いとは何が強いことを表しているかご存知でしょうか。
中心付近の最大風速を表しており、33m/s以上を「強い」、44m/s以上を「非常に強い」、54m/s以上を「猛烈な」と表されています。
「台風の大きさ」は、強風(15m/s以上)の半径で表され、500km以上を「大型」、800km以上を「超大型」と表されています。
かつては、大きさを表す表現に「ごく小さい」「小型(小さい)」「中型(並の大きさ)」、強さを表す表現に「弱い」「並の強さ」という分類が存在していましたが、台風の強さや大きさは風についてで、雨に対しては台風の強さや大きさに関わらず警戒が必要なため廃止されました。
 

台風の強さと大きさの階級分け(気象庁)

 
 
 
 
気象庁が発表する台風の進路予想図は、風速15m/s以上の強風域を黄色の円で、その内側に風速25m/s以上の暴風域がある場合は赤い円で表されています。
台風の進路の予想は予報円(点線)で表されており、約70%の確率で、台風の中心がこの円の中に移動することを意味しています。
予報円の外側を囲む赤色の実線は暴風警戒域で、台風の中心が予報円内に進んだ場合に3日(72時間)先までに暴風域に入る恐れのある範囲全体を示しています。
予報円や暴風警戒域が大きい場合に台風が発達すると考える方がいますが、予報円や暴風警戒域が大きい場合は進路予想が難しい場合で、台風の中心が予報円の中のどこかに進む可能性があることを表していますのでご注意下さい。
台風の強度(中心気圧、最大風速・最大瞬間風速、暴風警戒域)が予報されるのは、72時間後(3日先)までです。2009年から5日先までの進路予想が発表されていますが、これは台風の移動方向と速さ、予報円のみです。予想の4日先以降に暴風警戒域が表示されませんが、暴風域がなくなるという意味ではありません。気象庁からは、より早い段階から防災対応に資するため、平成30年度末に強度予報を5日先まで提供される予定になりました。
 

台風の実況と3日先までの予報(気象庁)

5日進路予報(気象庁)

 

 
 
 
これらの台風情報を正しく利用して、台風の進路にあたる地域にお住まいの方は避難をするための準備をするなど早め早めに対策をとることで、災害に備えることができます。