気象トピックス・コラム
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ホタル

 
私の住む八王子は、まだ自然が豊かでホタルを見ることができます。
 
この梅雨時期の風物詩ホタルですが、気象条件や空の明るさで飛ぶ量に差があります。
ホタルが好むのは、月明かりの少ない蒸し暑い夜です。ホタルは気温の低い夜は活動が鈍くなるため、蒸し暑い夜に飛ぶ傾向があります。また、ホタルは自分自身の居場所を知らせるために光っているので、その光が目立つような月明かりの少ない夜によく飛びます。雨は小降りなら大丈夫ですが、強いと身を守るため葉などに隠れてしまうようです。
ホタルの活動時間帯は、20時~21時頃、0時頃、3時頃の3回あります。最も活発に飛ぶのは20時~21時頃で、私たちが起きている時間帯でもあるので鑑賞するには適しています。
人間にとってムシムシとし不快に感じる気候ですが、ホタルにとっては快適です。このような日は絶好のホタル観賞日和と言えます。
 
今年は、平年より早くホタルが観測されている所が多くなっています。この先の天気は、雲が多く蒸し暑い日が多い見込みです。さらに、今月は21日が新月のため、その前後は特に月明かりの影響もなく、ホタルが飛び始めている所では良い条件が重なります。
今年は新型コロナウィルス感染防止のため、ホタル祭りなどのイベントが中止になっている所が多いですが、気象と暗がりの条件がそろえば皆さんの近くの小川などでもホタルが見られるかもしれません。
ホタルは環境の指標であり、ホタルが見られるということはそれだけ自然が豊かであることになります。いつまでもホタルに出会える素晴らしい環境を残していきたいですね。