気象トピックス・コラム
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大雨特別警報とは?

 

今月5日、「大雨特別警報」が、島根県、福岡県、大分県に発表されました。これは、気象庁が2013年(平成25年)8月30日より情報提供を開始したものです。最初に発表されたのは、2013年9月16日、京都府、滋賀県、福井県です。このときには、滋賀県の朽木平良で2日(9月15~16日)で総雨量494ミリを観測しており、京都市でも250.5ミリ(9月15~16日)の雨を観測し、川の堤防の決壊など、大きな被害がでました。その他にも、2年前の9月9日から11日にかけて起きた東北・関東豪雨でも、宮城県、栃木県、茨城県に発表されたのが、記憶に新しいところでしょうか。栃木県の奥日光で、9日から10日にかけての2日間で、439ミリの雨を観測しました。今回は、福岡県の朝倉で、たった1日で516ミリの雨を観測し、大分の日田でも同様に336ミリの雨を観測、その後も雨は続きました。今回の豪雨では、多くの犠牲者や行方不明者の他、甚大な被害などが出てしまいました。

 
 
 
 

特別警報は、数十年に1度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫ったときに出されます。また、特別警報は、大雨だけに発表されるものではありません。大雨の他、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪などのときにも発表されます。また、気象ではなく地震等の場合でも、大津波警報、噴火情報、緊急地震速報が特別警報として、発表されます。

 

気象庁

 
 
 
 

気象災害は、日ごろから気をつけていれば、被害を最小限にとどめることができます。まず、ハザードマップを確認して、避難場所を覚えておきましょう。大雨になりそうなときには、こまめに気象情報を確認するようにして下さい。また、時間や状況に応じて、自治体から住民へ、避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示が誘導されますので、それに従って下さい。