西日本から東日本に荒れた天気をもたらせた台風3号は、今日5日の9時に日本の東で温帯低気圧に変わりました。一方、昨日4日に日本海から東北付近に停滞していた梅雨前線は今日はゆっくりと南下しました。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、発達した積乱雲が次々と通った島根県では1時間に80mmを超える猛烈な雨が降り、今朝までの24時間雨量も300mmを超えるなど記録的豪雨となりました。また、福岡県でも朝倉市で16時までの1時間に106mmの猛烈な雨が降るなど記録的な大雨となり、大分県内でも非常に激しい雨が降りました。島根県や福岡県、大分県には大雨特別警報が発表され、最大級の警戒が呼び掛けられました。島根県の特別警報は11時15分に解除されましたが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。
 

5日15時実況天気図

 
 
 
 
明日6日も梅雨前線は九州北部から中国、四国付近に停滞する見込みです。沖縄の南には熱帯低気圧があり、前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込む西日本を中心に大気の不安定な状態が続きます。局地的に激しい雨の降る恐れがあり、九州や中国地方を中心に土砂災害、浸水、河川の氾濫などに警戒が必要で、落雷や竜巻などの突風にもご注意下さい。近畿から北日本にかけては高気圧に覆われ晴れる所が多いですが、関東は湿った空気の影響で所々で雨が降る見込みです。また、北海道は午前中までは濃い霧で見通しの悪くなる所があります。
日中の気温は、東海から西の地方を中心に30℃を超える所が多く、蒸し暑さが続きそうです。西日本の日差しのない所でも湿度が高いため、引き続き熱中症対策を万全にして下さい。
 

6日9時予想天気図

 
既に7月に入っていますが、先日近所の公園でセミの鳴き声を聞き、本格的な夏の訪れを感じました。