気象トピックス・コラム
空もよう
台風15号が南海上をゆっくり北上

 
きょうは秋雨前線が東日本の太平洋側まで南下しました。東北南部から関東にかけての広い範囲で雨が降り、特に南海上の台風15号から前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込んだ関東を中心に大気の状態が不安定となり、局地的に雷を伴った猛烈な雨が降りました。気象サービスの所在地、東京の練馬区付近ではレーダーによる解析で1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったと見られ、記録的短時間大雨情報が発表されました。その他の各地は広い範囲で晴れましたが、所々で一時雨が降り、北海道は気圧の谷が近付き夕方から雨の降りだしている所があります。
 

30日15時実況天気図

 
 
 
 
あすも前線は関東の南東の海上に停滞し、前線に向かって南海上の台風15号から暖かく湿った空気が流れ込みます。このため、関東から東北にかけての広い範囲で雨の降りやすい天気が続く見込みです。その他の各地は広い範囲で晴れますが、北海道は気圧の谷の影響で東部を中心に雨の降る所があるでしょう。
日中の気温は東海から西では30度を超える所が多く、あすも厳しい残暑が続く見込みです。一方、きょうまで蒸し暑かった関東は前線の北側に入るため気温の上がり方が鈍く、25度以下の所もある見込みです。きょうとの温度差が大きくなりますので、体調管理にご注意下さい。
 

31日9時予想天気図

 
 
 
 
気になる台風15号の動きですが、台風はスピードが遅いため、小笠原諸島ではあすにかけても大荒れの天気が続く恐れがあるため、厳重な警戒が必要です。台風は強風域が広く大型の台風となっており、週末にかけて勢力を強めながら日本の東の海上を北上する見込みで、最も西寄りの進路を通った場合は東日本や北日本に近付く恐れもあります。今後の情報にご注意下さい。
 

台風5日進路予報(気象庁)

 
 
 
 
東京ではおとといは湿度が低く秋の陽気を体感しましたが、きのうからきょうにかけては身体に堪える蒸し暑さが戻り、湿度による体感の違いを改めて実感しました。