気象トピックス・コラム
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あすは夏至の日

あすは、1年で昼間の時間がもっとも長い日ですね。
そこで、夏至に関するお話を2つお伝えします。

・夏至の日がある6月ではなく、8月に1年の最高気温が観測される理由

昼間の時間が長いということは、晴れたときにはかなりの高温になりそうなものですが、
日本では主に8月に1年の最高気温が観測されています。
これは、1日の気温の推移と同じように考えることができます。
太陽の光はまず地表面や建物を暖め、これが大気に伝わります。
このため、1日の最高気温は日射量が最大となる正午頃よりも1~2時間遅い時間に観測
されることが多いのです。
加えて、日本では6月は多くの地域が梅雨のため、日照時間が短いことも影響していま
す。

・夏至の日に見られる2つの夫婦岩の神秘

夏至の日の頃、日本では2つの夫婦岩で見られる光景があります。
三重県伊勢市では二見興玉神社にある夫婦岩の間から太陽が昇り、福岡県糸島市では桜
井二見ヶ浦にある夫婦岩の間に太陽が沈む光景が見られるそうです。
過去10年間(2008年~2017年)の夏至の日に、最寄りの気象台で観測された昼(6~
18時)の天気を調べてみました。
残念ながら、晴れの要素が観測された日は、津で1日、福岡で0日でしたが、くもりの要
素まで含めると、津は6日、福岡は2日となりました。
滅多に晴れない夏至の日だからこそ、その光景を見ることができる年は貴重で、厳かな気
持ちにもなりそうですね。