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朝晩を中心に涼しくなり、秋を感じる日が多くなってきました。
昼間のセミの声に代わり、夜は秋の虫の声が聞こえるようになりました。
夜は静かなので、虫の声が耳に入りやすいですよね。
コオロギやスズムシ、マツムシなど、秋になると鳴く虫はたくさんいますが、これらの虫は気温によって、鳴く速さ(テンポ)が変わるのはご存知でしょうか。
一般に、虫は左右の翅を擦り合わせて音を出しています。そして、気温が高いほど翅の動きが活発になり、鳴き方のテンポが速くなります。逆に気温が低いと翅の動きが鈍くなり、遅くなるのです。つまり、鳴くテンポで外の気温がわかるので、秋の虫は初秋の温度計といえます。
秋の虫たちが鳴く気温はおおよそ15℃~30℃くらいと言われ、15℃を下回るとほとんど鳴かなくなります。
これからの時期は日没が早く、夜の時間の方が長くなります。秋の夜長に入り、読書や音楽鑑賞などのんびりと長い夜の時間を楽しむ方も多いと思います。人がリラックスできる気温は、20℃~25℃と言われており、東日本や西日本では今の時期の夜の気温と同じです。日中は西日本を中心にまだまだ残暑の厳しい日もありますが、夜は心地よい虫の音を聞きながら、家でくつろぐには最適ですよ。
私はリーンリーンと鳴く鈴虫が特に好きなので、耳を澄ませて草むらの美しい演奏会を聞いてみたいと思います。
皆さんも虫の音にも耳を傾けて、芸術の秋、音楽の秋を堪能してみてはいかがでしょうか。