気象トピックス・コラム
空もよう
北日本は冬型が続き、クリスマスは西日本にも寒波到来

◆この先1週間のポイント
・北日本は冬型が続き、大雪・暴風雪・高波の恐れあり。
・25日(土)にクリスマス寒波が西日本に南下、26日(日)は全国的に厳しい寒さ。
・西~東日本の太平洋側は23日(木)ごろまで晴れる日が多く、年末大掃除日和。


週間予報【12月20日(月)~12月26日(日)】

20日(月)~21日(火)に北海道を低気圧が通過した後、北日本では冬型の気圧配置が続く見込みです。北海道は雪が続き、積雪の量がさらに増える恐れがあります。屋根からの落雪などに気をつけて下さい。東北の日本海側から北陸にかけては、週の初めは雨の所もありますが、次第に雪に変わるでしょう。北日本や北陸は21日(火)~22日(水)を中心に猛吹雪となる所があり、海上は大しけとなる恐れがあります。今後の大雪・暴風雪・高波に関する情報に注意を払ってください。

西日本や東日本の太平洋側は、23日(木)ごろまでおおむね晴れる見込みです。週の前半は平年より気温がやや高めの日もあり、年末の大掃除もはかどりそうです。24日(金)~25日(土)のクリスマス期間は南岸の低気圧や前線の影響で雲が広がりやすくすっきりしない天気となるでしょう。

また、25日(土)は、平地で雪を降らせる目安となる強い寒気が西日本まで南下し、冬型の気圧配置が強まる見込みです。九州から北海道にかけての日本海側を中心に雪が降り、ふぶく所もありそうです。積雪や路面の凍結の恐れもありますので、歩行時の転倒に注意するほか、車の運転は慎重にしてください。週明けも強い寒気が留まりますので、今週末から来週初めごろまで全国的に寒さの厳しい日が続く見込みです。

22日(水)は二十四節気のひとつ、冬至です。夜が一番長く昼が一番短くなる季節の節目であり、昔から邪気がつきやすいとされてきました。その一方で、この日を境に昼が少しずつ長くなっていくため「一陽来復」という言葉もあり陰から陽へと運気が上昇するタイミングともいわれています。

冬至にかぼちゃを食べて柚子湯につかる習慣がありますね。柚子湯に入る習慣は、旬のゆずの香りで冬至につきやすくなる邪気を払うという風習からきています。また、カボチャを食べるのは、夏が旬のビタミンが豊富で保存がきく野菜で栄養を摂取し冬を乗り切るという意味がこめられていました。冷蔵庫のない時代には、保存のきくかぼちゃは冬に重宝したのでしょうね。

ことしの冬至は、西日本で平年よりもやや気温が高めではありますが、東日本や北日本ではこの時期らしい寒さの所が多くなりそうです。美味しいかぼちゃ料理と柚子湯で体を温めて、心も癒されてください。