気象トピックス・コラム
空もよう
九州で記録的大雨。浸水、洪水、土砂災害に引き続き要警戒

 

梅雨前線が、引き続き九州北部に停滞しています。この前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み続け、九州ではこれまで経験したことのないような雨を観測しました。浸水、洪水、家屋の倒壊などのほか、犠牲者や行方不明者も出ているほどの記録的な大雨となっています。福岡県の朝倉では、総雨量が500ミリを超えました。その他の地域でも、九州北部の各県で、300ミリ前後の雨が観測されています。一方、きょう6日は、近畿から北海道にかけて晴れている所が多く、特に北日本で気温が平年よりも高く、札幌でも最高気温が30度に迫る勢いの29.1度となり、北海道でも真夏日の地点もありました。

 

7月6日15時実況天気図

 

あす7日になると、梅雨前線はやや北上し、中国地方を横切るように停滞する見込みです。強い雨の降る範囲が少し東にずれて、中国地方や近畿北部などがメインとなる見込みです。特に、4日に大雨特別警報が出された山陰地方では、再び大雨が予想されています。また、記録的な雨の降った九州でも、局地的に非常に激しい雨の降る恐れがありますので、浸水、洪水、土砂災害等に、引き続き厳重に警戒を続けて下さい。西日本では、四国や近畿太平洋側など、広い範囲で雨が降る見込みです。その他の地方は、高気圧に覆われますので、きょうと同じように晴れる所が多く、気温も高い状態が続きます。北海道でも、真夏日の地点が続出するかもしれません。熱中症対策と紫外線対策を忘れずにお出かけ下さい。

 

7月7日9時予想天気図