気象トピックス・コラム
空もよう
きょうも、所々で雷を伴った激しい雨に注意

 

けさ12日3時の天気図を見ると、梅雨前線が九州北部から北海道にかけて停滞しています。前線に向かって暖かい空気が流れ込み、大気の状態が不安定になっています。朝9時のアメダスによると、九州、四国、中国地方など、前線に近い西日本の一部で雨が観測されています。その他にも、前線の南側にあたる北日本の所々で、それほど強くはありませんが雨が観測されています。また、前線の南側にあたる紀伊半島の潮岬では、朝9時までの1時間に32.5ミリ、静岡の磐田市では、1時間に24ミリの雨を観測しています。また、鹿児島には、海上に強い雨雲が控えていますので、今後の雨の降り方に注意が必要です。
 

7月12日3時実況天気図

 
 
 
 

このあと、今夜にかけて、梅雨前線は日本海から東日本に南下してくる見込みです。引き続き、梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、大気の不安定な状態が続きます。梅雨前線が本州付近にかかり、前線の活動が活発になるため、所々で雷を伴った激しい雨が降る見込みです。梅雨前線の近辺で特に短時間に降る強い雨に注意しなければいけないのは、前線の近くと前線の南側です。きょうの場合、九州南部、中国地方、近畿地方、関東地方、北陸地方、東北地方などになります。場所によっては、雷を伴って、ざあざあ降りの雨になる所もある見込みです。一方で、前線の北側にあたる九州北部や北海道は、晴れ間もでる見込みです。

 

7月12日21時予想天気図

 
 
 
 

また、あすも梅雨前線が本州付近に停滞しますので、大気の不安定な状態は続きます。近畿から東北にかけて、雷を伴った激しい雨が予想されています。また、気温も高い状態が続きます。予想されている最高気温は、きょうも北日本も含め、30度近くまで上がる所が多くなると予想されていますが、あすはきょうよりもまだ気温が上がることが予想されており、最低気温が25度を超える熱帯夜となる所が増えるかもしれません。熱中症は、昼間だけでなく夜間にも起こります。エアコンや扇風機などを使って、上手に体調管理をして、熱中症対策を心がけて下さい。