気象トピックス・コラム
空もよう
体に堪える暑さが続く、突然の雷雨にも注意

 

きょう14日9時の気象衛星ひまわりの画像をみると、紀伊半島から南の海上にかけて、白く輝く雲がかかっています。この雲の下では、雷を伴った激しい雨となり、9時の時点で和歌山や三重、愛知や岐阜で雨が観測されており、岐阜の美濃加茂では、9時までの1時間に22.5ミリ、10時までの1時間に81.5ミリの雨が降り、大雨洪水警報や土砂災害警戒情報が発表されました。梅雨前線や湿った空気、日射などの影響で、本州付近は大気の不安定な状態が続いています。きょうも、突然の強い雨、落雷、突風などに注意が必要です。一方、沖縄や、きのう梅雨明けした九州南部、また、東北北部や北海道などは、高気圧に覆われて晴れています。これらの地域は、きょうも晴天が続きそうです。

 

7月14日9時気象衛星からの雲画像

 

そして、注意すべきは気温の高さです。今夜21時の天気図をみると、西日本や北日本は高気圧に覆われていて、南から暖かく湿った空気が流れ込んできます。ここ数日、このような気圧配置が続いており、昨夜は気温が25度を下回らない熱帯夜となった所もあり、東京では、けさの最低気温は25.6度でした。このあとも気温は上がり、きょうの最高気温は北日本から沖縄まで30度を超える所が多く、暑さが続きます。九州北部の豪雨となった地域では、懸命な捜索活動や復旧作業が行われていますが、九州では、35度を超える猛暑日が予想されている所があり、予想最高気温は、福岡の久留米で35度、大分の日田で36度です。暑さ対策が必要です。

 

7月14日21時予想天気図

 

そして、梅雨前線は東北地方をゆっくり北上します。あすにかけても、東日本の山沿いを中心に雷を伴った激しい雨の所がある見込みです。前線のすぐ南側にあたる宮城県、福島県などで激しい雨が降るでしょう。また、気温の高い状態も続く見込みです。私もこの時期は、折り畳み傘と冷たい飲み物をもって出勤しています。