気象トピックス・コラム
空もよう
台風5号、北陸から東北へ…

 

台風5号は、きのう15時30分ごろに紀伊半島に上陸し、けさ日本海に抜けました。四国や近畿にかけてを中心に大雨となり、土砂災害に関する大雨警報や洪水警報や土砂災害警戒情報が発表されている所が多くあります。雨が弱まった後も、引き続き土砂災害や河川の増水に警戒して下さい。台風は、今後、日本海の沿岸を北上する見込みです。動きが遅いため、影響が長引く恐れがあります。富山県や石川県を中心に大雨の恐れがあり、予想されている明日朝6時までの降水量は、富山県の多いところで250ミリ、石川県で200ミリの予想です。福井県でも120ミリが予想されています。雨の範囲は、次第に新潟県にも広がっており、予想される降水量は、明日朝6時までに250ミリです(8日5時気象庁発表)。

 

8月8日9時実況天気図

 
 
 
 

台風は、だいぶ形を崩しており、中心付近の最大風速は20メートルと勢力も弱まってはいますが、全国的に沿岸部を中心に風が強い状態が続いており、日本海側だけでなく、太平洋側でも強風や波浪の注意報や警報が発表されている所があり、広範囲に影響がでています。あすになると、この台風は、東北地方に影響を与えそうです。あす朝までに予想される雨の量は、東北地方の多い所で180ミリです(8日5時気象庁発表)。あす夜までには、台風は温帯低気圧に変わる見込みですが、それでもしばらくは、最新の気象情報を確認するようにして下さい。また、今夜遅くから未明にかけての、多くの方が眠りについている時間帯にまとまった雨が予想されています。自治体の発表する避難情報等をこまめに確認し、明るいうちに避難するようにして下さい。

 

8月8日10時発表台風5号進路予想図(気象庁)