気象トピックス・コラム
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秋の日はつるべ落とし

 

「秋の日はつるべ落とし」という言葉があります。

 

「つるべ」とは、昔、井戸の水をくみ上げるときに用いた天秤のような2つの桶を網でつないだものです。「つるべ落とし」とは、その桶が勢いよく水面に落ちる様のことを言います。

 

夏至を過ぎてからしばらくは日の入りが遅くなったことがあまり気になりませんが、秋になると10日間でおよそ12~13分も日の入り時刻が早くなるため、日没が日々早まるのを実感します。その速さを井戸のつるべが勢いよく落ちる姿に例えてこの言葉が生まれたのではないでしょうか。

 

秋の夕暮れ時は薄暗く、車や自転車がライトをつけるかどうかという時間帯と、通勤通学や買い物などで交通量がピークとなる時間帯とが重なり、交通事故の危険性が高くなります。ライトを早めにつけたり、お子さんに反射率のいい黄色などの明るい目立つ色の服を着せてあげたりして、交通事故にあわないように工夫しましょう。