気象トピックス・コラム
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散歩で学ぶ防災

 
新型コロナウィルス感染防止のため屋内で過ごすことが増えていますが、散歩は密を避ければ運動不足の解消や気分転換になります。趣味の花や鳥などを探しながら歩くのも良いのではないでしょうか。
私も毎日散歩しますが、気象予報士の私がお薦めするのは「防災散歩」です。
 
この散歩は、例えば避難所を目的地とすることや、近所の危険な場所を知ることです。
私は、先日散歩をする前にハザードマップを見て危険な箇所とその危険要素、避難所などをあらかじめ確認しました。このハザードマップは自治体のホームページにあり、印刷またはスマホで見ることができます。
私が注目して歩いたポイントは、崖、避難所までのルート上のマンホールの位置などです。
それは、崖は大雨で地中の水分量が多くなると突然崩れ落ちる危険があり、マンホールは大雨で道路が冠水していると、蓋が開いていることに気付かないで転落する危険があるからです。
 
防災散歩のポイント
・散歩の前にハザ―ドマップで避難経路、危険個所を確認しておく。
・ハザードマップは印刷するかスマホで確認し、危険個所をメモできるよう準備する。
・避難所までのルートを複数歩き、増水など災害時を想像しながら歩く。
・崖、マンホール、橋、防波堤、低地など危険個所に注意し地図上にメモをとる。
・家族で一緒に歩きながら確認する。
 
私は今回防災をテーマに散歩をすることで、地図だけでは分からない危険個所を実際歩いてみていくつか見つけました。
まもなく本格的な雨の季節を迎えます。散歩を楽しみながら今のうちに災害への備えをしてみてはいかがでしょうか。