気象トピックス・コラム
空もよう
低気圧が度々通過、太平洋側でも山沿い中心に雪の所あり

◆この先1週間のポイント
・3日(土)~6日(火)、西・東日本で雨か雪。山沿いは太平洋側も積雪の可能性。
・寒暖差あり。雨や雪で気温の上がり方が鈍く、寒さの厳しい日も。


週間予報【2月3日(土)~9日(金)】

今週は、日本の南岸を低気圧が度々通過するため、西・東日本を中心に雲が多く、雨や雪の降る日が多くなるでしょう。


3日(土)は、前線を伴った低気圧が東シナ海から九州へ近付く見込みです。九州から雨が降りだし、九州では本降りの雨になりそうです。雨の範囲は四国・中国地方にまで広がり、夜になると中国・四国地方では山地を中心に積雪となり、平地でも雪やみぞれとなる所がある見込みです。普段雪道に慣れていない地方で雪が積もる恐れがありますので、路面凍結などに十分注意してください。4日(日)は近畿でも雨が降る見込みで、関東甲信や東海・北陸も雲が広がりやすく、雨や雪の所があるでしょう。
5日(月)になると、再び日本の南岸を通過する低気圧が発生し、6日(火)にかけて日本の東へ進む見込みです。西日本だけでなく東日本でも雨が降りやすくなり、この時期としてはまとまった降水となるでしょう。関東甲信の山沿いでは積雪の恐れがあり、低気圧の進路や寒気の強さによっては大雪の恐れもあります。また、5日(月)の夜から6日(火)の朝にかけては、内陸部を中心に平地でも雪やみぞれとなる可能性があるでしょう。
雪の範囲は、次第に東北太平洋側にまで広がり、こちらの地方でも大雪の恐れがありますので今後の情報に注意が必要です。
ただし、低気圧の進路や寒気の強さの予想はまだ安定していませんので、最新の情報を確認して大雪や大雨への備えをしてください。
また、地震で揺れの大きかった能登地方では地盤が緩んでいるため、少しの雨や雪でも災害の発生が高まりますので引き続きの警戒をお願いします。


この先の気温は、北海道で平年並みか低めの所が多いものの、東北から南の地方では平年並みか高めとなる見込みです。とはいえ、今週は曇りや雨または雪の日が多く、日々の寒暖差もあるでしょう。東京は、4日(日)~8日(火)は最高気温が一桁の寒さの日が続き、5日(月)は名古屋で9℃、大阪や広島で7℃と真冬のような寒さとなる見込みです。4日(日)は立春、暦の上では春を迎えますが、春とは名ばかりの寒さの厳しい日があるでしょう。