気象トピックス・コラム
空もよう
週明けにかけて熱中症に厳重警戒

 

◆この先一週間のポイント
・8日(月)にかけて西・東日本を中心に猛暑が続く、熱中症に厳重警戒
・週明けまでは東北の日本海側と北陸を中心に大雨の恐れ、最新の情報に注意

 

週間予報【7月6日(土)~7月12日(金)】

 

5日14時現在の最高気温(出典:気象庁)

 

5日(金)も、西日本や東日本は真夏のような空気と強い日差しにより気温が上昇しました。最高気温は、三重県松坂市の粥見で39.7を観測し、観測史上1位の値を更新したほか、福井県小浜市でも38.9℃を観測し、7月の1位の値を更新しました。また、東京で35.5℃、名古屋で37.3℃など2日連続の猛暑日になった所もあるなど、猛烈な暑さになりました。

 

 

週明けの8日(月)にかけて、広い範囲で高温が続く見込みです。最高気温は、西日本や東日本で35℃以上の猛暑日の続く所もあり、体にこたえる暑さでしょう。7日(日)の名古屋の最高気温は37℃まで上がる予想で、体温を超えるような危険な暑さの所もある見込みです。屋外の活動は控え、喉が渇く前の水分補給や適度な休憩、室内でも我慢をせずに冷房を使用するなど、熱中症に厳重に警戒してください。
9日(火)以降は極端な暑さは収まりますが、気温は30℃前後まで上がる所が多く、湿度が高く蒸し暑さが続く見込みです。
また、夜間の気温も下がりにくく、西日本や東日本では最低気温が25℃を下回らない熱帯夜の所も多いでしょう。就寝前にコップ1杯の水を飲み、就寝時にも冷房を使用して涼しい環境を作るなど、昼夜を問わず熱中症対策を万全にしてください。

 

 

9日(火)頃にかけては、梅雨前線が日本海~北日本付近に停滞する見込みです。山陰~北陸、北日本は曇りや雨の日が続き、強く降る所もあるでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東北の日本海側は8日(月)にかけて、北陸は6日(土)夜遅くにかけてと8日(月)は大雨となる所があるため、土砂災害などに注意してください。西日本や東日本の太平洋側は晴れ間のでる所が多いですが、所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。
10日(水)以降は、太平洋高気圧の勢力が弱まるため、梅雨前線は西日本や東日本付近まで南下し、停滞する見込みです。このため、西日本や東日本の太平洋側でも曇りや雨の梅雨空が戻るでしょう。北日本も低気圧の影響で雨の降る所がある見込みです。
梅雨明けしている沖縄では、この先もしばらくは晴れる日が続き、強い日差しが照りつけるでしょう。