気象トピックス・コラム
空もよう
関東や東北太平洋側は台風に警戒。猛暑続くも立秋は雨

◆この先1週間のポイント
・週末は関東や東北太平洋側で台風9号による大雨・暴風・高波に注意・警戒。
・西日本を中心に猛烈な暑さが続く。引き続き熱中症対策を万全に。
・5日(火)は北日本で大雨の恐れ。雨の範囲は広がり、立秋は広く雨。


週間予報【8月2日(土)~8日(金)】

台風9号は、次第に暴風域を伴って2日(土)の朝にかけて関東沿岸を北上し、その後北東方向へ進み、三陸沖へ達する見込みです。その後、台風のまま3日(日)には日本の東へ進み、5日(火)までに日本のはるか東で温帯低気圧に変わるでしょう。


台風が接近する関東や東北太平洋側では、2日(土)は雷を伴った激しい雨の降る所があり、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意・警戒が必要です。海上を中心に風が強まり、うねりを伴いしける海域が多く、大しけとなる海域もあるでしょう。海水浴シーズンではありますが、台風の影響がなくなるまでは無理な行動は避け、暴風や高波には十分お気を付けください。台風が日本から離れたあとも、北日本の太平洋側を進む船舶は台風の動きに注意が必要です。さらに、南大東島の東南東の海上にある熱帯低気圧が台風に発達する可能性があり、なれば台風10号となります。この熱帯低気圧は3日(日)ごろに伊豆諸島に近付き、その後、日本の東へ離れていく見通しです。太平洋側で海のレジャーを計画されている方は、この熱帯低気圧の今後の動きにも十分ご注意ください。


一方で、この週末は西日本や日本海側ではおおむね晴れて猛暑が続くでしょう。また、山沿いを中心とした局地的な激しい雷雨にも注意が必要です。山のレジャーでは空もようの急変や落雷に気を付け、身の危険を感じたら安全な場所に避難しましょう。川のレジャーでは、いまいる所で雨が降っていなくても、上流で大雨となった場合、下流で急に川が増水することがあります。最新の雨雲レーダーを確認し、上流の雲の様子を目視するなどして安全に過ごすようにしてください。

週明け4日(月)は、熱帯低気圧もしくは台風の影響を受ける太平洋側でやや雲が多いですが、九州から東北の日本海側はおおむね晴れる見込みです。一方、太平洋高気圧の勢力が弱まり、変わって沿海州からサハリン付近に前線を伴った低気圧が近付きます。北海道では雨が降りだすでしょう。5日(火)は北日本や北陸で曇りや雨となり、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため北海道や東北日本海側では大雨の恐れがありますので今後の情報にご注意ください。6日(水)は、北日本や北陸だけでなく、西日本の日本海側でも雨の所がでてくるでしょう。7日(木)は北海道から九州にかけての広い範囲で雨の降る所が多くなる見込みです。8日(金)も日本海側を中心に雨の降る所が多くなるでしょう。


気温は、6日(水)ごろまで平年よりかなり高い日が続く所が多いでしょう。東北から沖縄にかけて猛暑日が続く所が多く、特にこの週末は体温を超える危険な暑さの所もある見込みです。北海道も週の半ばごろまで真夏日が続くでしょう。今は夏休み真っ盛りで、暑さの一番厳しい時期です。それを上回る厳しい暑さが引き続き予想されています。こまめな水分補給や帽子・日傘の活用のほか、屋外で活動するときには適時休憩をとり、日陰を選んで過ごすなど、熱中症から身を守ってください。また、夜間も気温が下がらず、熱帯夜となる所が多いため、昼夜を問わない熱中症対策が必要です。7日(木)からは広く雨が降りやすくなるため猛暑はやや落ち着きますが、沖縄から関東にかけては湿度が高く不快な暑さとなりそうです。
7日(木)は立秋、暦の上では早くも秋を迎えます。最新の2週間予報によると、9日(土)以降のおよそ1週間の気温は平年並みの所が多くなる見込み。猛暑は収まりそうですが、今年は早くから暑い日が続いたため、夏の疲れがすでに出ている方もいらっしゃるかもしれません。栄養をしっかりとって質の良い睡眠を心がけ、夏バテを最小限に抑えましょう。