気象トピックス・コラム
空もよう
西・東日本は暑さ続く。北日本は季節が進み荒天の恐れも

◆この先1週間のポイント
・西・東日本は暑さ続く。朝は徐々に涼しくなるため寒暖差に注意。
・天気は短い周期で変化。こまめな天気予報の確認を。
・北海道は週の半ばに荒天の恐れ。季節が一気に進み、山では積雪の可能性も。


週間予報【10月5日(日)~11日(土)】

この先1週間の天気は、秋らしく短い周期で変化する見込みです。また、北日本では、8日(水)から荒れた天気になる恐れがあり、10日(金)ごろにかけて寒気の流れ込みが続くでしょう。山では積雪の可能性もある見込みで、季節が一気に進みそうです。西・東日本では週の半ばごろにかけて暑い日が続きますが、朝晩から秋を感じるようになり、日中との気温差が大きくなってくるでしょう。


5日(日)は、低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定です。東北から近畿・中国・四国にかけて雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。北海道や関東、九州などは晴れ間のでる所もありますが、所々でにわか雨や雷雨がある見込みです。大気の不安定な状態は週明け6日(月)にかけても続きますので、急に降りだす強い雨や落雷・降ひょうなどにご注意ください。そして、6日(月)は中秋の名月です。北日本や西日本の夜は、お月様を眺めることができる所が多くなりそうですが、東日本は雲が多く、雨が降る所もあったり、またぼんやりとしか見ることができない所もありそうです。
7日(火)になると低気圧や前線が離れ、天気はいったん回復に向かいます。雲が多いながらも晴れ間のでる所が多くなるでしょう。
8日(水)は、大陸からサハリン付近に低気圧が発達しながら通過する見込みです。北日本は北海道を中心に雨が降りやすく、風も強まり波も高まり、荒れた天気となる恐れがあります。強風・高波にご注意ください。また、北海道の上空には山で雪を降らせる目安となる寒気も流れ込み、10日(金)ごろにかけて居座る可能性があります。このため、北海道の山では雪になり積雪の恐れもあるでしょう。峠を越える方は、冬タイヤの準備をしておくことが望ましいでしょう。東・西日本では、太平洋側は晴れ間もありますが、日本海側では雲が広がりやすく、北日本で荒天となる8日(水)は雨の降る所が多くなるでしょう。11日(土)は、東日本は雲が多くなりますが、西日本や北日本は晴れ間のでる所もある見込みです。
沖縄では、週の初めごろまでは晴れ間のでる日が続きますが、その後は雨の降る日が続くでしょう。


この先の気温は、西・東日本と北日本で傾向が大きく異なる見込みです。10月に入って記録的な暑さとなった所もあった北海道など北日本は、5日(日)まではまだ暑いですが、来週前半の気温は徐々に低くなってくるでしょう。週の半ばの荒天のあとに、一気に平年より低くなり、季節が進む見込みです。9日(木)以降は最高気温が札幌でも15℃以下になり、最低気温は10℃以下が続くでしょう。セーターやコートなどを用意するほか、ストーブなども準備し、冬支度をはじめておいた方がよさそうです。東北も、週の後半は季節が進み、厚手の長袖や上着が必要になりそうです。一方で、東・西日本や沖縄の最高気温は、週の半ばごろまで30℃前後まで上がる所もあるなど、平年よりかなり高い日が続くでしょう。一方で、朝の最低気温は、西・東日本では20℃前後の日が多く、朝晩は羽織る物や薄手の上着などが欲しくなる見込みです。
北日本では、季節の急激な進み具合に体がついていきにくくなり、東・西日本では、朝晩と日中の気温差が大きいため、いずれの地方でも万全な体調管理が注意です。天気予報をこまめに確認し、活用しながら、季節の変わり目を元気に乗り切りましょう。