きょう9月1日は「防災の日」です。
地震をはじめとして、台風、高潮、津波などの災害についての認識を深め、それらの災害に対する心構えをしておく機会を作るため、1960年に制定されました。毎年この日には、全国各地で防災訓練など、ひとりひとりが防災知識を高めるような行事が行われます。きょうをきっかけに、いざという時のための十分な備えをしておきましょう。非常用の持ち出し袋、避難場所や避難経路、家庭内での連絡手段などを改めて確認しておくことが大切です。私も、9月1日と3月11日には、毎年非常用持ち出し袋の確認をしています。
きょうが「防災の日」となったきっかけは、1923年に起こった「関東大震災」です。死者行方不明者10万人以上という歴史に残る大災害です。関東大震災では、地震そのものの揺れというよりも、火災による被害が大きかったのが特徴です。その理由は、地震が起きた時間が11時58分と昼時だったことです。地震の揺れによって、昼ご飯を準備していたあちこちの家庭の台所から火の手があがりました。更に、その時には台風が日本付近にあり、関東地方では風速10m/s以上の南寄りの風が吹いていました。このため、各地で発生した火災はこの強風によって広がっていきました。このように、地震が起こった時に強い風が吹いていたり、空気が乾燥していたりなどの気象条件が加われば被害は更に大きくなります。
また、地震が発生したあとは地盤が緩むため、少しの雨でも土砂災害の恐れがあり、大雨にはより一層の警戒が必要です。それから、ことしの7月の西日本の豪雨の後には猛暑になりましたが、このときは復旧作業中の作業員の方や避難所にいる方々の熱中症などが懸念されました。
毎日の気象情報は大切ですが、地震や大雨などの被災地にとっては、さらに必要不可欠な情報となります。緊急地震速報などの地震情報はもちろんですが、天気予報の確認も毎日の習慣にしてしまうくらいにして、災害に備えましょう。