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きょうは仲秋の名月、十五夜です。
仲秋の名月といっても、毎年満月とは限らず、今年の満月はあす25日です。時期によって異なりますが、月の出の時刻は1日におよそ50分も遅くなります。月の出を待ち遠しく感じるためか、十五夜を過ぎた月にはさまざまな名前がつけられています。十五夜から2日後の月は「立ち待ち月」、その後、1日過ぎるごとに、「居待ち月」、「寝待ち月」と呼んでいます。
「立ち待ち月」とは、いまかいまかと立って待つうちに出る月、「居待ち月」は座って待つ月、「寝待ち月」は横になって寝ながら待つ月という意味です。
エネルギーも少なく電気もない時代は、夜の活動生活において月の明かりは大変重要で、大きく出る月が大変待ち遠しかったのでしょう。さらに、この季節は秋霖の時期にあたるため、月が雲に隠れてしまい、十五夜に月が見られないときが多いからこそ、愛でる気持ちも強かったのではないでしょうか。