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南米ペルー沖の海水温が平年よりも低い状態が続くラニーニャ現象の影響で寒い冬になっています。
ラニーニャ現象が起こった2017年~2018年の冬も記録的な寒さとなりました。当社のある東京・練馬でも2018年の1月下旬は朝晩の冷え込みが厳しく、10日連続で最低気温が0℃未満の冬日となりました。さらに、最低気温が氷点下5℃以下の日が2日も続いたため水道管が凍結して破裂するという被害が起きたのです。
水道管の凍結に注意、というと北日本や山沿いの地方で注目を浴びる話題です。しかし、厳しい寒さが予想されている今冬は、たとえ街中でも油断はできません。
水道管の凍結は、最低気温が氷点下4℃以下になると起こる可能性が高まります。また、北国や山沿いの地方では、気温が1日を通して0℃を下回る真冬日が続くときも気を付けなければいけません。
特に、屋外にむき出しになっている水道管の他、風当たりが強く水道管が冷えやすい所、日陰になりやすく気温が上がりにくい所など凍結しやすい場所にある水道管は要注意。地方を問わず悪条件が予想されたら対策を立てておくと安心です。
むき出しになっている水道管や蛇口には、保温材や古い布切れなどを巻き付け、その上からビニールテープなどを巻きます。メーターの凍結防止には、毛布やタオルをメーターボックスに入れておきましょう。また、水道料金はかかりますが、少しの水を蛇口から流したままにしておくことも凍結防止に役立ちます。
万が一、水道管が凍結してしまった場合は、タオルを蛇口に巻いてお湯をかけます。この時に、熱いお湯をかけると急な温度変化で水道管が破裂することがあります。必ずぬるま湯からかけ始め、徐々にお湯の温度を上げていくのがポイントです。
強い寒気が南下し厳しい冷え込みとなることが予想されているときは、最低気温が「氷点下4℃以下」を目安に水道管の凍結への対策を立てておきましょう。