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明日から8月も下旬に入りますが、今年の夏は異変が起きています。東海から西の各地では厳しい暑さが続いていますが、関東や北日本の太平洋側では気温が平年より低く、曇りや雨のすっきりしない天気が続いています。東京では8月に入って40年ぶりに20日連続で雨が降りました。北日本の太平洋側も日照時間が少なく農作物などへの影響が心配されています。
この原因となっているのが、オホーツク海高気圧です。オホーツク海高気圧は、強風帯の流れが大きく蛇行することで発生し、蛇行が長く続くと高気圧が勢力を保ちながら停滞します。この高気圧圏内の空気は、水温の低い海面に接しているため、地表付近から冷やされて下層の気温が低くなるのです。そして、この高気圧から吹きだす風が比較的冷たい海域を通ることで冷湿な空気になり、風のぶつかる北日本や関東の山地の東側にあたる北日本の太平洋側や関東に低温ですっきりしない天気をもたらせます。
さらに最近の研究では、南から来る黒潮と北からの親潮がぶつかる所にできる大きな水温差が、北から吹いてきた冷たい風をねじ曲げて日本列島に向かわせていることも分かっています。
偏西風の蛇行とオホーツク海高気圧(仙台管区気象台)
気になるこの先の天気ですが、明日以降は太平洋高気圧が勢力を強める日もある見込みで、関東や北日本の太平洋側でも晴れ間のでる日もあり、残暑が戻りそうです。季節はもう8月下旬ですが、夏らしい日が戻って来てほしいものです。