きょう10月1日は衣替えの日です。衣替えというと、私は中学生や高校生の頃の制服を思い出しますが、皆さん夏服はしまいましたでしょうか。
今年はこの時期としては強い寒気が流れ込んだ影響で秋が一気に深まり、既に長袖姿の方が多くなっていますが、そもそも衣替えの起源は平安時代の宮中行事にあり、その後、江戸時代に入って制度化され、現在に至っています。
日本では多くの地域で毎年6月1日と10月1日に一斉に衣替えが行われているように、実際東京では6月に入ると最高気温が25度以上の夏日が平年で約17日あり、9月に平年で約20日もあった夏日は10月に入ると約4日しかなくなります。
南北に長い島国の日本列島では、冬が早く訪れる北海道と遅く訪れる沖縄では衣替えの時期が本州と比べると半月~1ヶ月のズレがあります。気温の高い沖縄では夏服への衣替えは5月1日で冬服への衣替えは11月1日ですが、逆に比較的寒冷な北海道では6月15日と9月15日に衣替えをすることが多くなっています。
秋の天気は変わりやすく、晴れると昼間はまだ暑くなる日がある一方、朝晩との温度差が大きかったり、雨の日は気温の上がり方が鈍く衣替えのタイミングが難しいですが、25度という気温が夏服と冬服の境目、半袖から長袖への切り替えの目安といえます。
気象サービスのホームページや新聞、テレビなどの天気予報で気温が25度以上の日は半袖で過ごせますが、25度に届かない日は長袖や羽織るものがあると安心です。
気になるこの先の気温ですが、最新の1ヶ月予報によると今週は平年並みか平年より低くなる所が多いでしょう。一方、来週以降は西日本や東日本では平年より高くなる可能性があり、日中はまだ半袖でも過ごせる日もある見込みです。特に、気象庁から高温に関する注意を呼びかける異常天候早期警戒情報が発表されている四国、九州、沖縄、奄美地方では、衣替えのタイミングは難しくなりそうです。
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