20日(木)に中国、近畿、東海が梅雨明けしたと見られ、21日(金)には四国と北陸も梅雨明けの発表がありました。平年と比べると、中国や近畿、東海は1日、四国は4日遅く、北陸では2日早い梅雨明けです。
梅雨明けした地域では、強い日差しが照り付けて、一段と暑さが厳しくなるでしょう。いよいよ本格的な夏の到来となりそうです。
21日(金)現在、梅雨明けの発表があったのは、沖縄、奄美を含めた7つの地方です。
例年、夏の太平洋高気圧が勢力を強めることで前線が北上し、南の地域から梅雨明けすることが多いのですが、今年は前線が本州の南に南下して活動を弱めたことで、九州よりも四国~東海が先に梅雨明けする形となりました。
梅雨の期間降水量は多くの地点で平年よりも多くなっています。名瀬は757.5mmで平年の約1.45倍、松山は643mmで平年の約1.53倍、名古屋も550.5mmに達して、平年の約1.6倍となりました。台風2号の影響や前線の活発化に伴って、相次いで線状降水帯が発生した地域もあり、総雨量が多くなったと考えられます。
まだ梅雨明けしていない地域も、太平洋高気圧が勢力を強める週末以降は梅雨明けの発表があるかも知れません。この先は各地で厳しい暑さが予想されています。
20日(木)に発表された最新の長期予報によると、向こう一か月は暖かい空気に覆われやすく、全国的に平年よりも気温が高くなる見込みです。
特に期間の前半はかなり気温が高くなる見通しで、27日(木)前後からの5日程度は10年に1度程度しか起きないような著しい高温になることが予測されています。
東北日本海側を除く広い範囲に「高温に関する早期天候情報」が発表されていますので、熱中症はもちろん、農作物や家畜の管理にも十分注意をするようにしてください。
7月下旬~8月上旬は、一年の中でも最も暑さが厳しい時期となります。今年は例年以上に気温が高くなる可能性がありますので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。