週末にかけて西日本を中心に黄砂が飛来する可能性があります。濃度はそれほど高くない予想ですが、洗濯物や車への付着などに注意が必要です。
10日(金)の朝は九州や中国地方に黄砂の飛来が予想されており、日中は近畿から北陸にも薄い黄砂が飛来するでしょう。
西日本は11日(土)にかけて黄砂の影響を受ける見込みで、12日(日)になると北日本にも薄い黄砂が飛来する可能性があります。週末にかけて、各地で霞んだ空が広がるでしょう。
黄砂の飛来は春に多くなります。上の図は平年の月別の黄砂観測日数になりますが、3月~5月に集中的に発生していて、次いで秋に観測されることが多くなっています。
春に多いのは、黄砂が中国大陸の砂漠などからやって来るためです。春になって雪解けが進むと大陸の砂が風で巻き上げられるようになり、舞い上がった黄砂が上空の偏西風にのって日本付近へとやってきます。春霞という言葉もありますが、春は黄砂や花粉などによって見通しが悪くなり、ぼんやりとした空が広がることも多いのです。
黄砂が多く飛ぶ日は洗濯物を部屋干しにし、車の洗車も控えておくのが良いでしょう。
また、黄砂が多く飛ぶ日はPM2.5の濃度も高くなる場合があります。10日(金)~12日(日)頃もPM2.5が多くなる可能性があり、注意が必要です。
黄砂やPM2.5は、濃度が高くなると健康にも影響を及ぼす恐れがあります。環境省によると、黄砂は目や鼻、皮膚などのアレルギー症状や呼吸器系の疾患に影響があるとされています。また、PM2.5は循環器系にも影響を及ぼすことも懸念されています。
今回はそれほど濃度は高くない予想となっていますが、アレルギーのある方や呼吸器系、循環器系に疾患のある方は、念のため注意をするようにしてください。