気象トピックス・コラム
空もよう
【週 間】寒の戻りでスタートする桜開花ウイーク
 

◆天気のポイント【3月16日(月)~21日(土)】
・16日(月)、強い寒気が南下、日本海側では西日本の平野部でも雪の所がある
・週の初めに寒の戻りがあるが、18日(水)以降は桜の開花を促す暖かさに

 
 

週間天気【3月16日(月)~21日(土)】

今週、警戒が必要なのは週のスタート16日(月)です。季節外れの強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まります。日本海側では広く雪や雨が降り、北日本だけでなく東日本や西日本の平野部でも雪になる見込みです。山沿いでは積雪の恐れもありますので峠を越える方は冬用のタイヤを装備し、スリップ事故などに備えるようにしましょう。太平洋側も大気の状態が不安定になります。晴れ間があっても雲が広がりやすく、所々で雨や雪が降る見込みです。
 
その後は、北日本や北陸の天気は周期的に変わります。低気圧や気圧の谷が次々と通過し、18日(水)と20日(金)に天気が崩れるでしょう。北日本でも雪ではなく雨になる所が多く、雪崩や融雪に注意が必要です。その他の日は北日本の日本海側は曇りの日が多いですが、北陸や太平洋側は晴れ間がでて春の日差しを感じることができるでしょう。ただし、北陸や東北でも花粉のシーズンが始まっています。花粉が飛びやすいのは、雨上がりの晴れた日、空気が乾燥し風の強い日、気温の高い日。最新の天気予報を確認し、花粉を寄せ付けない工夫をして下さい。
 
関東甲信・東海と西日本はおおむね晴れる日が多いですが、鮮やかな青空というよりも、春らしい霞がかった晴れの日が多くなりそうです。原因は、南の海上に停滞する前線。日本列島から離れた所に停滞するため雨を降らせることはありませんが、薄雲が広がりやすく日差しをさえぎってしまう日もありそうです。
また、沖縄や奄美はこの前線の影響を受けるため週の半ばから雨の降る日が続くでしょう。

 
16日(月)は寒の戻りがありますが、彼岸の入りとなる17日(火)から徐々に気温が上がってきます。週の終わりには最高気温が20℃くらいまで上がる所が多くなる見込みです。今シーズンは、14日(土)に統計開始以降最も早く東京・靖国神社の桜の開花宣言がありました。東海や近畿、四国などでも週の後半の暖かさで桜の開花が促されるでしょう。翌週には東京で桜が見ごろとなり、西日本や東日本からは開花の便りが続々と届きそうです。