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気象予報士もつるしたい!てるてる坊主の由来

 

沖縄は、6月22日ごろ、奄美は6月29日ごろに梅雨明けしましたが、九州南部から東北北部にかけては、まさに梅雨まっさかりの時期をむかえています。

今年の梅雨は、はじめ空梅雨傾向で、6月20日~21日にかけて大雨が降り、6月も末になるころから、ようやくじめじめした梅雨空の日が増えてきました。気象庁発表の6月29日発表の1ヶ月予報によると、この先、北日本や東日本の日本海側で、降水量が平年より多いということです。雨の降りやすい梅雨のこの季節、イベントが予想されていて晴れてほしいときに雨の予報になっているときに、軒下に飾るのが「てるてる坊主」です。

 

この「てるてる坊主」ですが、由来は中国にあります。そもそもの起源は、「掃晴娘(サオチンニャン)」という女の子をかたどった人形だと言われています。それは、白い紙に、赤と緑の着物を着せ、稲の穂で作ったホウキを持たせた人形です。そのホウキで雲を払って青空をもたらせてくれるようにと、軒につるして祈ったそうです。この風習が平安時代に日本に伝わり、庶民に広がって形を変えて「てるてる坊主」が生まれたといわれています。

 

てるてる坊主は、晴れの日を願って作る場合が通常ですが、晴れを願うときは白いてるてる坊主、雨を願うときは黒いてるてる坊主と、色によっての使いわけもあるそうです。また、てるてる坊主をさかさまにつるして雨を願うというのはご存知の方も多いかもしれません。

 

梅雨時の予報は当てるのが難しく、例えば、関東甲信地方の雨の的中率は、1月の91%に比べ、7月は78%と下がります。昔の話ではありますが、私が仙台でキャスターをやっていたころ、ある小学生からのリクエストで、遠足の日の天気予報を聞かれたとき、見事に外したことがあります。あの日は、晴れの予報を出していたのですが、不安定な要素がいくつかあり、外すかもしれないと心の中で思っており、結果的に外して雨が降ってしまいました。あの日は、こっそりと「てるてる坊主」を軒下に飾っておけばよかっかたなと思ったりします。梅雨の晴れ間が期待されているときでも、予想に反して雨が降ることもある時期ですから、気象予報士の私は、晴れの予報を出したときは、雨が降らないように思わずこっそりと「てるてる坊主」を軒下に飾ってしまいたくなります。