気象トピックス・コラム
空もよう
【週 末】台風19号に最大限の警戒を!

 

台風19号は、10月10日(木)18:00の時点で、小笠原近海にて大型で猛烈な勢力にまで発達し、北上を続けています。12日(土)に非常に強い勢力を維持して東海か関東の沿岸に上陸して関東平野を通過し、三陸沖に抜ける見通しです。

 

大型の台風なため広い範囲に最接近よりも前から影響がではじめます。そして、上空の偏西風が日本の北を流れており、台風は太平洋高気圧の縁に沿って進みます。このため、三陸沖に抜けるまではそれほどスピードを上げずに進むため影響が長引く恐れがあるでしょう。

 

11日(金)~12日(土)にかけて、東日本や東北を中心に大荒れの天気となります。特に12日(土)に台風の直撃する東海や関東では猛烈な風が吹き、1時間に80ミリを超える猛烈な雨の降る恐れがあり、総雨量が600ミリを超える所がでる可能性があります。また、外海では10メートルを超える高波となり、うねりを伴って猛烈にしけるでしょう。高潮による浸水の恐れもあります。前回千葉県に大きな被害をもたらせた台風15号と同じくらいか、それ以上の勢力で東海や関東に近付く恐れがあるので最大限の警戒が必要です。

 

早いうちから、停電に対する備え、非常食や生活用水の確保の他、避難経路の確認などませておきましょう。交通機関が計画的に運休するだけではなく、台風が去った後もダイヤが大幅に乱れる恐れがあります。最新の情報を確認し混乱のないよう心がけましょう。

 

また、12日(土)の夜からは東北地方にも台風本体の雨雲がかかる恐れがあり、13日(日)にかけて荒れた天気となる見込みです。この週末は、東海や関東だけでなく東北地方も台風の動きに警戒が必要です。