気象トピックス・コラム
空もよう
季節はいったん足踏み、東日本や西日本は小春日和が続く

◆この先1週間のポイント
・6日(日)にかけ寒気流入、北海道では雪の所も
・8日(火)は皆既月食、東~西日本中心に晴れ
・週後半は気温上昇、西日本中心に高温に関する情報


週間予報【11月6日(日)~11月12日(土)】

 

強い寒気の南下に伴い、北海道からは続々と冬の便りが届いています。3日(木)には稚内で、4日(金)には旭川、函館、網走で初雪が観測され、鷲別岳(室蘭市)や横津岳(函館)では初冠雪となりました。

上空1500m付近の寒気の予想

上空の寒気の様子を見ると、北海道の上空には平地で雪の目安となる-6℃以下の寒気が流れ込んでおり、東北南部から北陸には山で雪の目安となる0℃以下の寒気が流れ込んでいます。

こうした寒気は6日(日)ごろにかけて居座る予想で、北海道は平野部でも雪の降る所があるでしょう。内陸や標高の高い場所を中心に、雪が積もったり、路面が凍結したりする恐れがありますので、雪道を運転される際は、必ず冬用タイヤやタイヤチェーンを用意するようにしてください。東北や北陸も、山沿いでは雪やみぞれの降る所があるでしょう。

11月8日(火)の分布予報(11月5日発表)

週明け7日(月)には北日本の雪や雨の範囲も狭くなり、広い範囲で晴れる見込みです。関東から西の地域は日差しがたっぷりで、小春日和となるでしょう。

8日(火)も高気圧に覆われ、東日本や西日本を中心に晴れる見込みです。一方、北日本はやや雲が多くなるでしょう。8日(火)の夜は全国で皆既月食が見られます。今回は皆既月食と惑星食が同時に起こる珍しい天体ショーとなりますので、最新の予報を確認し、ぜひ観察をしてみてください。

9日(水)以降も、東日本や西日本は日差しの届く所が多くなるでしょう。

高温に関する早期天候情報(11月3日気象庁発表)

週後半は暖かい空気が流れ込みやすく、気温は平年より高い日が多くなる見込みです。特に10日(木)から11日(金)以降の約5日間は、九州北部や中国、四国、近畿、そして東海で平年よりかなり気温が高くなる可能性があります。気象庁からは高温に関する早期天候情報が発表されていて、農作物の管理などに注意が必要となるでしょう。

この先は季節がいったん足踏みし、西日本中心に暖かい日が多くなります。日差しもたっぷりで過ごしやすくなりそうです。食欲の秋に読書の秋、スポーツの秋、そして秋の夜長には天体観測。秋を目一杯楽しみましょう!