気象トピックス・コラム
空もよう
師走の寒さが続く、火の取り扱いに注意

◆この先1週間のポイント
・北日本日本海側は積雪増加に注意
・東~西日本太平洋側は晴れて空気が乾燥
・師走の寒さが続く、火の取り扱いに注意


週間予報【12月6日(火)~12月12日(月)】

上空に強い寒気が流れ込み、北日本の日本海側では雪が続いています。5日(月)午後は雪の範囲が一旦狭くなりますが、その後も断続的に雪が降り、積雪の増加に注意が必要です。

一方、太平洋側は6日(火)以降しばらく晴れの天気が続く見込みで、空気の乾燥が進むでしょう。火の元に注意をするのはもちろん、喉元のケアなども心がけておくと良さそうです。

週間アンサンブル予想図(出典:気象庁、筆者加工)

向こう1週間の天気図を見ると、強い冬型の気圧配置になる日はなさそうですが、北日本や北陸は寒気の影響を受け、雪や雨の降りやすい状態が続く見込みです。

7日(水)にかけては、気圧の谷が北日本を通過し、北日本の日本海側を中心に吹雪く所があるでしょう。北海道では平野部でも雪が積もって大雪となる恐れがあり、積雪や路面の凍結による交通障害などに注意が必要です。

東日本や西日本は、太平洋側を中心に、6日(火)以降しばらく晴れの天気が続きます。関東は天気の回復がやや遅れ、6日(火)昼頃まで冷たい雨の降る所がありますが、午後には日差しが戻る見込みです。太平洋側の晴天傾向は、11日(日)頃にかけて続くでしょう。

最高気温は東日本や西日本で15℃前後の日が多く、晴れる地域は日差しの温もりを感じられそうです。ただ、朝晩は放射冷却現象の影響もあって冷え込みが強まり、厳しい寒さとなるでしょう。マフラーや手袋なども活用し、しっかりと防寒をしてお出かけください。

火の取り扱いに注意!(消防庁のリーフレットを参考に作成)

晴天が続く太平洋側は、空気の乾燥が進む見込みです。また、寒さが厳しくなるにつれて暖房器具を使う機会も増えると思います。火の取り扱いには一層注意が必要です。

消防庁がまとめた令和3年の火災統計によると、冬季の火災発生件数は増加傾向にあり、出火原因の1位はたばこ、2位はたき火、3位はコンロとなっています。

寝たばこは絶対にせず、コンロを使う時は火のそばを離れないようにするなど、当たり前の火災予防を改めて徹底するようにしてください。また、ストーブの使用頻度も増えてくると思いますが、ストーブ周りに燃えやすいものは置かず、就寝時は必ず消すようにしましょう。

参考

消防庁 消防統計(火災統計) 令和3年における火災の状況について

消防庁 リーフレット「住宅防火 いのちを守る10の方法」