気象トピックス・コラム
空もよう
日本海側を中心に大雨に警戒

 

◆この先一週間のポイント
・10日(月)にかけて西日本の日本海側から北陸を中心に大雨に警戒
・北日本や関東を中心に気温が高く、熱中症対策を万全に

 

週間予報【7月8日(土)~7月14日(金)】

 

7日(金)は、梅雨前線の影響で九州や中国・四国で雨が降っています。
福岡県の久留米市では1時間に39.0ミリ(~10:54)の激しい雨が降り、大分県の玖珠町でも1時間に38.5ミリ(~11:53)の激しい雨を観測するなど、発達した雨雲がかかりました。

梅雨前線に伴う雨雲は東へ広がり、8日(土)は九州から東北の広い範囲で雨が降るでしょう。

予想天気図(7月9日~14日)
梅雨前線は、10日(月)頃にかけて本州付近に停滞するでしょう。暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発になる見込みです。広い範囲で雨となり、西日本や東海、北陸では雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるでしょう。特に、西日本の日本海側や北陸には、発達した雨雲がかかり続ける恐れがあります。九州などこれまでの大雨で地盤の緩んでいる所もあるため、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水にも警戒が必要です。大雨になる前の早めの避難を心がけてください。

11日(火)以降は太平洋高気圧が張り出すため、西日本や東日本は太平洋側を中心に晴れ間のでる所もあるでしょう。一方、梅雨前線は北日本まで北上するため、北日本や北陸などでは雨の降る所が多い見込みです。湿った空気が流れ込む影響で、北日本の日本海側を中心に降水量が多くなる可能性もあるため、最新の気象情報を確認してください。

最高気温は平年並みか高く、特に関東や北日本で平年より高い日が多いでしょう。8日(土)~9日(日)は、北海道で30℃以上の真夏日になる所があり、厳しい暑さとなる見込みです。週明けの10日(月)~11日(火)は、東京など関東で35℃くらいまで気温の上がる所もあり、猛烈な暑さとなるでしょう。東海以西も30℃を超える日が多く、湿度も高く蒸し暑い見込みです。
12日(水)頃から週末にかけての5日間ほどは、かなりの高温が予想されています。気象庁は全ての地方に高温に関する早期天候情報を発表しているため、熱中症などの健康管理の他、農作物や家畜の管理に注意をしてください。