気象トピックス・コラム
空もよう
危険な暑さに厳重警戒、台風6号が沖縄・奄美に接近の恐れ

◆この先1週間のポイント
・晴れる日が続き、体温を超える危険な暑さの日も。熱中症に厳重警戒。
・台風6号発生。7月末~8月初めごろに沖縄や奄美へ接近の恐れ。早めの備えを。


週間予報【7月29日(土)~8月4日(金)】

7月27日(木)に大阪府枚方市で39.8℃と40℃近い気温を観測し、各地で厳しい暑さが続いています。この先1週間も暑さのかなり厳しい日が続く見通しです。気象庁からは、引き続き高温に関する早期天候情報が発表されています。8月2日ごろからも顕著な高温が予想されており、終わりの見えない厳しい暑さが続く見通しです。

出典:気象庁


二十四節気のひとつ「大暑」を迎え、いまは夏の土用の真っ盛り。7月下旬から8月上旬にかけての最も気温の高いこの時期に、10年に1度あるかないかのような著しい高温が予想されています。体温を超えるような危険な暑さとなる所もありますから、熱中症に厳重な警戒が必要です。特に高齢者や小さなお子様は、熱中症にかかりやすい傾向にあります。こまめに水分を補給しようとか、涼しい場所に移動しようとか、エアコンは適切に使っているかなど、周囲の人たちと声を掛け合って、熱中症に気を付けていきましょう。

万全な熱中症対策を


この先1週間は、勢力の強い太平洋高気圧に覆われて九州北部から東北にかけてはおおむね晴れる日が続く見込みです。北海道も晴れる日がありますが、7月末ごろに気圧の谷の影響で雨の降る日があり、その後もすっきりしない天気となりそうです。

週間アンサンブル予報図(出典:気象庁、筆者加工)


28日(金)午前3時に、フィリピンの東に台風6号が発生しました。31日(月)には暴風域を伴い、8月1日(火)ごろに強い勢力で沖縄や奄美に接近する恐れがあり、荒れた天気となる見込みです。進路によっては直撃の恐れもあるでしょう。沖縄や奄美では、30日(日)~8月1日(火)ごろにかけて、海上はうねりを伴い大しけとなり、大雨・暴風・高潮などにも見舞われる可能性があります。台風に対する早めの備えをしておきましょう。また、九州南部もこの時期は台風の湿った空気の影響で曇りや雨となる見込みです。

台風6号予想進路図


そして、西日本の太平洋側の海上ではうねりを伴いしけとなり、台風の進路によっては大しけとなる海域もある見通しです。東日本太平洋側にも台風からのうねりが入り、波が高くなる恐れがあります。海水浴シーズン真っ只中ではありますが、海のレジャーを計画されている方は、うねりを伴った高波に十分注意してください。夏の土用のこの時期の高波に関しては、こちらのコラム(海水浴の季節到来!突然の大波に注意)でも詳しくお伝えしていますので参考にしてください。