気象トピックス・コラム
空もよう
猛暑から一転、曇りや雨に

 

◆この先一週間のポイント
・先島諸島は3日(日)にかけて大荒れ
・雨の降る日が多く、降水量が多くなる恐れも
・猛暑は収まるが、蒸し暑いため熱中症対策を万全に

 

週間予報【9月3日(日)~9月9日(土)】

 

台風11号の予想進路図

 

台風11号は、3日(日)にかけて強い勢力で先島諸島に接近します。このため先島諸島では激しい雨が降り、東寄りの非常に強い風も吹くため十分注意してください。台風の進路などによっては警報級の大雨や暴風となる恐れもあります。 また、沖縄の沿岸の海域ではうねりを伴い、先島諸島では大しけとなっています。うねりを伴った高波に警戒してください。
さらに、今は大潮の時期にあたり潮位が高く、沖縄本島地方や先島諸島では3日(日)にかけて、海岸付近の低地での浸水や冠水に十分注意が必要です。台風の進路などによっては、先島諸島では警報級の高潮となる恐れもあります。

台風12号の予想進路図

 

台風12号は、3日(日)の明け方にかけて小笠原諸島に接近した後、本州の南に進む見込みです。台風は次第に勢力を弱め、4日(月)には熱帯低気圧に変わる見込みで直接影響を受ける可能性は低いですが、台風や熱帯低気圧周辺の湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本の太平洋側には発達した雨雲が流れ込むでしょう。台風や熱帯低気圧の進路から離れていても、局地的に激しい雨の降る恐れがあるため、注意してください。

予想天気図(9月4日~9日)

 

5日(火)以降も、前線や湿った空気の影響を受けるでしょう。北海道で6日(水)~8日(金)に高気圧に覆われ晴れ間がでますが、その他の地方は雨の降る日が多くなる見込みです。水不足となっている北陸などでも雨脚が強まってまとまった雨が降るため、恵みの雨になる可能性がありますが、全国的に広い範囲で降水量が多くなる恐れがあります。今後の情報に十分注意してください。

 

最高気温は平年並みかやや高く、30℃を超える所が多いでしょう。日差しが乏しく雨の降る日が多くなるため、これまでのような猛烈な暑さは収まる所が多いですが、湿った空気の影響で湿度が高く蒸し暑いでしょう。喉が渇く前に水分を補給するなど、熱中症対策を忘れずに行ってください。また、最低気温が25℃以上の熱帯夜の所もあるため、夜間の熱中症にも注意が必要です。
早いもので9月に入りましたが、この先一週間は蒸し暑い日が多くなります。記録的な暑さが続いていたことで疲れが溜まっている方も多いかもしれませんが、体調を崩さないようにしてください。