気象トピックス・コラム
空もよう
台風13号が東日本に上陸へ 通過後は暑さが戻る

◆この先1週間のポイント
・台風上陸へ 東海~東北は大雨警戒
・台風通過後もすっきり晴れず
・週末以降は再び厳しい暑さに


週間予報【9月8日(金)~9月14日(木)】

 

台風13号 8日午前6時現在の位置と予想進路

台風13号は、8日(金)午前6時に潮岬の東南東約150キロにあって、時速15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は996hPaで、台風としての勢力はあまり強くはありませんが、台風の北側に発達した雨雲が広がっており、すでに雨脚の強まっている所があります。

台風はこのまま北上を続け、8日(金)午後に静岡~関東南部にかなり接近、上陸する見通しです。その後、9日(土)の朝までに熱帯低気圧に変わるでしょう。

 

今回は台風の北側に発達した雨雲が広がっているため、東海や関東ですでに雨脚が強まっています。千葉県の鴨川で1時間に66.0ミリの非常に激しい雨を観測しているほか、神奈川県の三浦でも1時間に52.5ミリの雨を観測している状況です。

台風の動きが遅いため、雨が長時間降り続く恐れがあり、関東甲信や東海では9日(土)朝までの24時間雨量が多い所で250ミリに達すると予想されています。また、東北の太平洋側も今夜以降は雨が強まる見込みで、9日(土)朝までに多い所で120ミリの大雨となるでしょう。土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒をしてください。

 

台風通過後も日本付近は雲が広がりやすくなるでしょう。西日本を中心に湿った空気が流れ込み、来週は日本海に秋雨前線が停滞する見通しです。西日本の太平洋側を中心に雨量が多くなる恐れがあるため、今後の情報にご注意ください。

また、気温の変化にも注意が必要です。8日(金)は関東や東海で9月下旬~10月上旬並みの気温となっていますが、9日(土)以降は再び真夏並みの暑さに戻る見込みで、東北南部~西日本にかけて35℃以上の猛暑日も予想されています。厳しい残暑はまだまだ続く見通しです。引き続き熱中症対策を行い、体調管理に十分注意をしてお過ごしください。