気象トピックス・コラム
空もよう
週末は大気不安定、来週は晴れる日が多い

◆この先1週間のポイント
・29日(日)にかけて、北日本を中心に大気の状態が不安定。急に降りだす強い雨や落雷、竜巻などの突風に注意。
・30日(月)以降は、西日本・東日本を中心におおむね晴れる。朝晩と日中の気温差に注意。


週間予報【10月28日(土)~11月3日(金)】

▽北日本
29日(日)にかけて、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過するため、大気の不安定な状態が続く見込みです。急に降りだす強い雨や落雷、竜巻などの激しい突風にご注意ください。上空の寒気が東の海上へ抜けると天気は回復し、31日(火)ごろまでおおむね晴れる見込みです。11月に入ると、低気圧や前線が近付くため天気は下り坂に向かい、2日(木)ごろから雨が降りだすでしょう。来週の3連休初日の3日(金)はあいにくの雨となり、その後、北海道の山では雪に変わる見込みです。天気は周期的に変化するでしょう。


▽東日本
この週末は不安定な空もようとなりそうです。北陸は、上空の寒気の影響で28日(土)にかけて雨が降りやすく、雷を伴う所もある見込みです。急な強い雨や落雷、竜巻などの突風のほか、ひょうやあられが降る恐れもありますので注意が必要です。また、関東甲信地方も、日本の東の海上に発生する低気圧の影響で雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。東海は、この土日は天気の大きな崩れはなさそうです。30日(月)以降は、高気圧に覆われ各地とも晴れる見込みです。

▽西日本
28日(土)明け方にかけて、この時期としては強い寒気が通過するため、近畿北部から山陰にかけては、大気の不安定な状態が続きます。急な強い雨や落雷、竜巻などの突風、降ひょうなどにお気を付けください。29日(日)以降は、高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。

▽沖縄・奄美
高気圧に覆われ晴れる日もありますが、湿った空気の影響で雲が広がりやすい日が多くなる見込みです。


気温は、平年並みか平年より高めで推移する見込みです。この週末の強い寒気が東の海上に離れた後は、暖かい空気に覆われやすく、西日本や東日本では最高気温が25℃近くまで上がる日もあり、日中は暖かいでしょう。朝晩と日中の気温差が大きいため、服装選びや体調管理に注意してください。北日本でも、来週の3連休中に北海道の山で雪の可能性はあるものの、しばらくは寒気の南下は弱いと予想されており、日差しのもとでは過ごしやすく感じられそうです。連休明けの気温の予報については、最新の情報をご確認ください。


そして、朝晩は冷え込むようになり、北日本や東日本の標高の高い所などから紅葉の便りが届いています。北海道の層雲峡や東北北部の八幡平など、見ごろが終わりを迎えつつある所もありますが、東北南部の宮城蔵王や裏磐梯五色沼のほか、関東甲信では日光いろは坂や上高地で見ごろを迎えています。北陸では黒部渓谷なども色づきが始まっているようです。週が明けると晴れの日が多くなって、紅葉狩り日和となりそうですが、紅葉が見ごろの所では朝晩と日中の気温差が大きく、また、平地よりも一段と冷えています。服装を上手に選んで快適に過ごせるようにしたり、日が暮れる前に早めに帰宅するなどの工夫をして、紅葉を楽しんでください。