気象トピックス・コラム
空もよう
気温は高めに推移。晴天は長続きせず、晴れと雨を繰り返す

◆この先1週間のポイント
・気温は高めに推移し、北日本の桜の開花進む。もうしばらく雪崩や融雪に注意。
・晴れる日もあるが、低気圧や前線の影響を受けやすく雨の降る日が多い。


週間予報【4月20日(土)~26日(金)】

今週は、日本の南岸を進む低気圧や前線の影響を受けやすいでしょう。晴れる日もありますが、西日本や東日本を中心に雨の降る日が多くなる見込みです。


20日(土)は、東シナ海から近付く低気圧や前線の影響で天気は西から下り坂です。午後になると九州から雨が降りだし、夜には雷を伴い激しく降る所もあるでしょう。雨の範囲は四国や中国、近畿地方にも広がる見込みです。21日(日)には、東日本でも雨が降るでしょう。この週末、東日本ではおでかけは20日(土)がおすすめです。北日本は北海道オホーツク海側で雨か雪の所があるものの、この週末は日差しが届く所が多いため、桜が見ごろな東北北部を中心にお花見を楽しむことができるでしょう。

22日(月)は、北日本では晴れ間があるものの、西日本や東日本は前線の影響で雲に覆われ、太平洋側を中心に雨の所が多くなる見込みです。23日(火)は、前線上の低気圧が日本海を発達しながら通過するでしょう。このため、西日本や東日本で雨が降り、低気圧が北東へ進む24日(水)は全国的に曇りや雨となる見込みです。25日(木)は、北海道で雨が残るものの、東北から九州にかけては高気圧に覆われ晴れるでしょう。26日(金)は、北海道の天気も回復し晴れる見込みです。ただし、沖縄では、前線が停滞するため、西日本から北日本まで天気が回復した後も曇りや雨の梅雨の走りのような天気となるでしょう。


気温はこの時期としてはかなり高い状態が続く見込みです。北海道のオホーツク海側を除く各地方に高温に関する早期天候情報が発表されており、4月24日または25日ごろからゴールデンウイークの前半にかけて、引き続き著しい高温が予想されています。農作物の管理の他、雪の残っている山沿いでは雪崩や融雪による洪水などに注意が必要です。


各地の予想気温も、北日本の札幌で20℃近くまで上がる日もあり、仙台は20℃を超える日が続く見込みです。東日本や西日本では最高気温が25℃を超える夏日もあるでしょう。特に晴れる日は日差しとともに気温が上がり、暑いくらいとなる見込みです。まだ暑さに慣れていない時期ですので、熱中症にかかる恐れもあるため油断はできません。こまめな水分補給などで暑さ対策をしっかりなさってください。


そして、今年は西・東日本では桜の開花が平年より遅くなったものの、北日本では平年よりもかなり早く桜が開花し、桜前線は異例の速さで北海道まで北上しました。東北南部では早くも散り始めていますが、いまは東北北部を中心に見ごろを迎えています。この先は暖かい日が続くため、桜前線はかなり早く日本の北端に到達し、あっという間に満開を過ぎる可能性もありそうです。この先1週間、西・東日本の天気はいまひとつの日が多いですが、北日本は比較的晴れる日が多くなる予想ですから、北日本にお住まいの方は、お花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?