気象トピックス・コラム
気象コラム
夏日続出 季節外れの暑さはいつまで?

 

13日(土)~14日(日)は全国的に季節先取りの陽気となりました。最高気温が25度以上の夏日になったのは、13日(土)に141地点、14日(日)には278地点にのぼり、14日(日)は全国およそ半数の地点で今年の最高気温を更新しました。

大分県の日田では14日(日)に29.8度を観測していますが、15日(月)は東北や北陸で30度に迫る暑さとなるでしょう。

 

季節外れの暑さの原因となっているのが、上空に流れ込んでいる暖気です。上図は上空1500m付近の気温の様子ですが、日本付近の上空には10度前後の暖気が流れ込んでいて、平年と比べると10~15度程度高くなっている状況です。

上空1500m付近で12度以上の暖気が入ると地上では25度を超える所が多くなり、15日(月)も晴れる北日本や東日本中心に広く夏日となる予想です。

また、場所によっては30度近くまで上がる可能性があり、15日(月)の予想最高気温は、秋田県横手や新潟県長岡で29度と7月並みの暑さになる見通しです。

 

気温の高い状態はしばらく続く予想で、16日(火)も青森県弘前や秋田県横手で27度など、季節外れの暑さになるでしょう。東京都心も連日23度前後まで上がる予想で、5月上旬から中旬並みの汗ばむ陽気になりそうです。

一方、20日(土)頃からは次第に冷たい空気が流れ込み、北日本中心に平年並みの気温に戻る予想となっています。札幌では15日(月)に25度、20日(土)には13度と、寒暖差が非常に大きくなるでしょう。

身体がまだ暑さになれていない時期ですから、季節外れの暑さが続くうちは熱中症に注意し、その後の寒暖差でも体調を崩さないようお気をつけください。