気象トピックス・コラム
空もよう
非常に強い台風7号が関東接近へ 線状降水帯発生の恐れも
▼ポイント

◆この先1週間のポイント
・非常に強い台風7号は16~17日に関東や東北に接近
・関東甲信では線状降水帯発生の恐れも 荒天に厳重警戒
・台風通過後18日は晴天 その後は雲が広がりやすい


週間予報【8月16日(金)~22日(木)】

 

 

非常に強い台風7号は16日(金)午前3時現在、八丈島の東南東にあって、1時間におよそ20キロと比較的遅い速度で北へ進んでいます。中心付近の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルです。

台風7号は今後も非常に強い勢力を維持したまま北上し、17日(土)にかけて関東甲信や東北に接近する見通しです。風速25メートル以上の暴風域を伴っており、瞬間的には関東や伊豆諸島で60メートル、東北で45メートル、東海で35メートルの風が吹く恐れがあります。海上はうねりを伴い猛烈なしけや大しけとなるでしょう。

 

関東甲信や東北では17日(土)にかけて雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。関東甲信は16日(金)夜にかけて線状降水帯が発生する恐れがあります。17日(土)朝までに予想される24時間雨量は、いずれも多い所で、関東甲信で300ミリ、東北で200ミリ、東海で120ミリです。

暴風や高波に厳重に警戒するとともに、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重に警戒してください。また、すでに運休や欠航が決まっている交通機関もあり、今後影響が広がる可能性もあります。最新の気象情報や交通情報に十分ご注意ください。

 

台風7号が通過した後、18日(日)はほぼ全国的に晴れますが、週明け19日(月)以降は湿った空気の影響を受けやすくなる見込みです。次第に雲が広がりやすくなり、雨の降る所もあるでしょう。大気の状態が不安定となるため、局地的な激しい雨や落雷、突風に注意が必要です。

また、東日本や西日本中心に平年より気温が高く、厳しい暑さが続きます。熱中症などの健康管理にも十分お気をつけください。