気象トピックス・コラム
空もよう
北陸は引き続き大雨に警戒を!

 

きょう10時の高解像度ナウキャストには、活発な梅雨前線による強い雨雲があり、東北や北陸に雲がかかっています。今月23日から25日5時までの総降水量は新潟県の多い所で200ミリを超えています。また、山陰沖にも、前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で、強い雨を降らせる活発な雨雲がかかっており、この雲が、次第に中国地方に近付く見通しです。このあと、多い所で、1時間に40ミリの激しい雨を降らせる可能性があります。落雷や突風、降ひょうにご注意下さい。

 

7月25日10時高解像度ナウキャスト(気象庁)

 
 
 
 

けさ25日3時の実況天気図と、21時の予想天気図を見てみると、前線は徐々に南下しますがその動きは遅く、北陸では、雨の量がさらに増える恐れがあり、夜遅くにかけて、1時間に30ミリの激しい雨が降り、あす26日の朝までには、多い所で80ミリの雨が降ると予想されて、さらに雨の量が増え、総雨量が300ミリに達する恐れがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいますので、土砂災害に警戒して下さい。また、低い土地の浸水や河川の氾濫の恐れがあります。危険なので川へは近付かないようにして下さい。
その他の所も、きょうは、北海道や九州など、梅雨前線から離れている所では晴れ間もでますが、大気の状態が不安定です。本州も含め、午後には、雷を伴った激しい雨の降る所が出てきそうです。きょうは、折り畳み傘をもっておでかけすると安心です。

 

7月25日3時実況天気図

7月25日21時予想天気図

 
 
 
 

あすになると、梅雨前線は、徐々に弱まりながら南下する見込みです。雲が多く、にわか雨や雷雨が心配ではありますが、晴れ間のでる範囲が増えてきそうです。また、日本の東の海上には台風5号があり、太平洋沿岸では、波が次第に高くなってくる恐れがあります。きょうもすでに、千葉や茨城など、関東地方の沿岸には波浪注意報がでています。今後の台風の動きに注意をして下さい。