気象トピックス・コラム
空もよう
屋久島で50年に1度の大雨

 
南から暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となったため、鹿児島県の屋久島では午前6時半までの3時間におよそ250ミリの雨が降ったと見られ、気象庁から「50年に1度の記録的な大雨になっている」という情報が発表されました。雨は峠を越えましたが、これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害などには厳重な警戒が必要です。
また、今雨の降っていない西日本や東日本も、きょうは東シナ海から前線を伴った低気圧が近付くため、天気は西から下り坂です。九州や四国で降っている雨の範囲が夜には東海地方まで広がり、太平洋側を中心に雷を伴い激しく降る所もある見込みです。一方、北日本は高気圧に覆われ、日中はおおむね晴れる見込みです。
 

5日9時実況天気図

 
 
 
 

前線を伴った低気圧はあすにかけて本州の南岸を東へ進む見込みで、雨の範囲はあすの午後には東北まで広がるでしょう。四国から東日本にかけての太平洋側では雷を伴った激しい雨の降る所もありますが、西から次第に天気は回復する所が多くなる見込みです。北海道はあすも高気圧に覆われるため、各地で晴れて天気の崩れはないでしょう。
日中の気温は北日本ではあすにかけても25度を超える所が多いですが、朝晩との気温差が大きいので体調管理に注意が必要です。残暑の戻っている関東はあすは暑さが一旦和らぐ見込みです。西日本ではあすは30度を超える所が多く、蒸し暑くなりそうです。
一方、きのうの朝フィリピンの東海上で発生した熱帯低気圧はこの後台風に発達する見込みです。今後の動きには注意が必要です。
 

6日9時予想天気図

 
 
 
 

きのうはセミの鳴き声を聞き、肌寒い陽気となった中でも最後の最後に一生懸命鳴いている姿が感じられました。