気象トピックス・コラム
11月としては記録的な高温に 週末以降は寒くなる

 

11月に入っても異例の暑さが続いています。あす8日(水)は立冬で暦の上では冬が始まりますが、日中は30℃近くまで上がる所もある見込みで、真夏日に迫るような高温が予想されています。季節が前進して寒くなるのは、週末以降となるでしょう。

3日の日最高気温 三連休中は記録的な暑さに (出典:気象庁HP)

 

3日(金)は全国304地点で11月の最高気温を記録し、4日(土)は東京で11月としては14年ぶりの夏日に、5日(日)は熊本で30.0℃に達するなど、全国各地で記録的な暑さとなりました。

連休明けも気温は平年よりかなり高く、6日(月)正午現在、愛媛県の松山南吉田で29.2℃(10:16)を観測するなど、季節が2か月戻ったような暑さとなっている所もある状況です。

 

原因の一つが、発達する低気圧に向かって流れ込む暖かい空気です。上図は6日(月)夜の予想天気図と上空1500m付近の暖気の予想で、低気圧に向かって平年より10℃前後高い12℃以上の暖気が流れ込むと見られています。15℃以上は晴れた場合に地上で30℃前後まで上がる可能性がある暖気です。

こうした暖かい空気が7日(火)にかけて残る所もあり、関東では7日(火)の最高気温が熊谷で29℃、さいたまで28℃、東京や横浜で26℃などと予想されています。11月の歴代記録を更新するような記録的な暑さとなるかもしれません。

 

空気ががらりと入れ替わるのは、10日(金)以降の予想です。10日(金)は日本付近を再び低気圧や前線が通過する見込みで、前線の通過後に今シーズン一番の強い寒気が流れ込むでしょう。

平地でも雪の目安となるような寒気が北海道から東北北部を覆う見込みで、週末は札幌でも初雪となるかもしれません。東日本や西日本も週末は20℃を下回る所が多くなる予想で、風も冷たく寒くなりそうです。

これまでの暖かさから一転し、週末は一気に寒くなるでしょう。気温の変化が非常に大きくなりますので、体調を崩さないようお気をつけください。