20日(金)は二十四節気の一つ大寒です。一年の中で最も寒さが厳しくなる頃で、今年は暦通りに冬将軍がやって来るでしょう。
20日(金)夜~21日(土)は北日本を中心に猛吹雪となる恐れがあり、週明け24日(火)~26日(木)頃は東日本や西日本でも雪や厳しい寒さに警戒が必要です。
20日(金)は低気圧が発達しながら北日本を通過します。低気圧や前線が通過した後は、一時的に冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込むでしょう。
北日本や北陸では今夜以降、雪や風が強まり荒れた天気となる見込みです。21日(土)にかけて瞬間的に35m/sの暴風が吹き、雪を伴って猛吹雪となるでしょう。見通しがほとんど効かなくなる恐れもあり、交通障害などに警戒が必要です。
週明け24日(火)~26日(木)頃は更に強い寒気が流れ込む見込みです。1500m付近の寒気の予想を見ると、平地でも雪の目安となるような-6℃の寒気が太平洋まで南下し、更に強い-12℃以下の寒気が日本列島をすっぽりと覆う予想となっています。
九州北部では-15℃以下も予想され、過去の記録を更新するような最強寒波となる可能性があります。普段ほとんど雪が積もらないような地域でも雪が降り積もる恐れがあり、交通機関への影響などにも警戒が必要です。
また、北日本や北陸など多雪地域でも、大雪に厳重な警戒をしてください。20日(金)には北陸地方整備局と東日本高速道路、新潟地方気象台などが共同で緊急発表を行い、24日(火)~26日(木)頃の大雪に対して国道や高速道路を通行止めにする可能性があるとして、市民に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けました。
大雪に伴い、スリップ事故や車の立往生などが発生しやすくなりますので、無理な外出は控えるなど、安全を第一にした行動をとるようにしてください。
強い寒波の影響で、寒さも厳しくなるでしょう。25日(水)前後は平年より大幅に気温が低くなり、かなりの低温になることが予想されています。
25日(水)の予想最高気温は福岡で1℃(平年-9℃)、名古屋で3℃(平年-6℃)、東京で5℃(平年-5℃)、札幌で-7℃(平年-6℃)などとなっていて、日中も凍えるような寒さとなりそうです。
また、朝晩は全国で氷点下の冷え込みとなり、25日(水)は東京都心でも-4℃まで下がることが予想されています。水道管が凍結する恐れもありますので、厳しい寒さにも警戒をしてください。