気象トピックス・コラム
長期予報
3月からは平年より暖か、春の訪れは順調か

 

1月後半は強い寒波が襲来し、西日本~北陸を中心にかなりの大雪となりました。25日には広範囲で過去10年の最低気温に近い冷え込みとなり、各地で寒さや雪による被害が相次ぎました。

2月も寒気の影響を受けやすく、厳しい寒さが続く見込みです。一方で、3月以降は気温が高くなり、季節が順調に進んでいくでしょう。

気象庁が発表した最新の長期予報によると、2月はジェット気流が日本付近でやや南に蛇行するため寒気が流れ込みやすくなり、北日本を中心に平年より気温が低くなる見込みです。特に2月前半の気温が低く、北海道は日中も氷点下の真冬日が多くなるでしょう。

また、2月にかけても大陸でシベリア高気圧が勢力を強めるため、日本付近は冬型の気圧配置になりやすい見込みです。北陸や北日本の日本海側では降水量が平年並みか多くなる予想で、日本海側では雪の量がさらに多くなる恐れがあります。引き続き大雪や寒さへの備えを十分になさってください。

3月になると、強い冬型の気圧配置をもたらすシベリア高気圧がようやく勢力を弱めるでしょう。日本付近は一転して寒気の影響を受けにくくなる見通しで、気温は北~東日本で平年並みか高くなる予想です。冬から春へと一気に季節が進んでいくでしょう。

また、4月には北~西日本の広い範囲で気温が平年並みか高くなる見込みで、暖かい日が多くなるでしょう。北~東日本の太平洋側や西日本は平年同様に晴れる日が多く、春爛漫となりそうです。

順調に季節が進み、3月以降は平年より気温が高くなるため、今年の桜の開花は平年並みか早くなるかも知れません。気温の変化が大きくなりますので、体調管理には十分お気をつけください。