気象トピックス・コラム
気象現象
黄砂が飛来、交通等への影響にも注意

 

12日(水)~13日(木)にかけて、北日本から西日本の広い範囲に黄砂が飛来する見込みです。濃度が高く、交通機関にも影響が出る恐れがあるため十分注意が必要です。

12日0時~12時10分までの黄砂観測実況図(出典:気象庁)

黄砂は中国大陸の砂漠で巻き上げられ、上空の偏西風に乗り日本付近にやってきます。中国では既に大規模な黄砂による影響が出ており、11日(火)には朝鮮半島で、12日(水)午前には西日本でも黄砂が観測され始めています。

12日21時の黄砂の予想(出典:気象庁)

東日本や北日本も、前線通過後は広く黄砂の影響を受ける見通しです。視程は10km未満となることが予想されており、場所によっては5km未満となるでしょう。

地表付近の黄砂の濃度が高くなると、車や洗濯物への砂の付着が目立ち始め、視程が5km未満となった場合は、航空機の離着陸など交通への影響が出始める恐れがあります。

また、黄砂は濃度が高くなると、健康にも影響を及ぼす可能性があり、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状や呼吸器系の疾患を悪化させる恐れがあります。アレルギーをお持ちの方や呼吸器系に疾患のある方は、不要不急の外出を控えるなどの対策が必要です。

黄砂が飛来するエリアは、このあと更に広がる見通しです。天気が回復しても霞んだ空が広がりそうですから、12日(水)~13日(木)は洗濯物を部屋干しにしたり、外出の際は眼鏡やマスクをするなど、対策をしてお過ごしください。

参考
環境省 黄砂とその健康影響について