気象トピックス・コラム
桜情報
東京でようやく桜が開花 2013年以降で最も遅い

 

29日(金)に東京の靖国神社で桜の開花発表がありました。
桜の開花は気象庁が定めた標本木で、5~6輪以上のつぼみが開いた状態と決まっています。桜は28日(木)時点で数輪ほど咲いていたようですが、29日(金)になってさらに咲き進み、ようやく開花に至ったようです。

今年の東京の桜は平年より5日遅く、昨年と比べると15日も遅い開花となりました。ここ数年は平年より早い開花が続いており、去年は統計開始以来最早に並ぶ記録でしたが、今年は2012年の3月31日以来の遅い開花です。

 

桜の開花には、春の暖かさだけでなく、冬の寒さも重要になってきます。桜は一定期間、寒さに晒されることで休眠から目覚め、開花に向けて活動を再開するからです。

今冬は桜の開花に必要な寒さが弱く、全国の冬の平均気温は過去2番目に高くなりました。記録的な暖冬の影響で休眠打破が弱まり、桜の開花時期に影響した可能性があるかも知れません。さらに、3月に入ってから気温が予想より低めで推移したことで、花芽の成長が遅れたことも考えられます。

 

開花までは時間がかかったものの、満開までは早くなりそうです。関東から九州では、開花から満開まで1週間から10日前後かかる所が多いですが、平年より気温が高ければ早く咲き進みます。

週末以降は南から暖気が流れ込む予想で、30日(土)は九州や四国、東海、関東で最高気温が25度以上の夏日となる地点が出てくる見込みです。桜が開花したばかりの東京も、30日(土)は24度、31日(日)は23度と5月並みの陽気になるでしょう。

この先は続々と桜開花の便りが届き、その後は一気に咲き進んでいきそうです。いよいよ春爛漫、桜が満開になるのが楽しみですね。