気象トピックス・コラム
東京でスギ花粉が飛散開始 気温は今後も高めで推移

 

日本付近には暖かい空気が流れ込み、全国的に春のような暖かさとなっています。この暖かさもあり、東京ではいよいよスギ花粉の飛散が始まりました。今年の花粉の飛散量は例年よりもやや多くなる見通しで、花粉症の方は万全の対策が必要です。

13日16時までの最高気温 平年差(出典:気象庁HP)

 

気温が上がりやすい南高北低の気圧配置となった13日(火)は、全国的に平年を大きく上回るような気温となりました。各地の最高気温(平年差)は、▼札幌10.1℃(+10℃)▼仙台14.1℃(+7.8℃)▼東京17.3℃(+6.5℃)▼大阪15.8℃(+5.5℃)▼福岡17.5℃(+6.2℃)などとなり、3月~4月並みの所が多くなりました。

14日(水)は13日(火)以上に気温の上がる所が多く、予想最高気温は東京や大阪で18℃、高知や福岡で19℃、鹿児島で20℃、宮崎で21℃などとなっています。朝晩と日中の気温差が大きくなるため、服装選びや体調管理に注意が必要です。

 

また、一日の気温差だけでなく、日ごとの気温差も大きくなる可能性があります。15日(木)頃に前線が通過し、広範囲で雨が降った後は、北日本を中心に寒気が流れ込む見込みで、北海道では冬の厳しい寒さが戻るでしょう。

札幌では16日(金)の予想最高気温が-1℃となっており、日中も0℃未満の真冬日となる見込みです。一方で、18日(日)~19日(月)は11~12℃まで上がる予想となっていて、2月としては過去最も高い気温を更新するかも知れません。

 

天気や気温の変化が大きくなるのは、季節が春に近付いている証でもあります。「春に三日の晴れなし」や「三寒四温」といった言葉もありますが、周期的に雨が降り、寒い日や暖かい日を繰り返すことで、季節は先へ先へと進んでいきます。

最新の一か月予報では、この先も全国的に平年より気温の高い状態が続く見通しで、季節は足早に春へと進んでいきそうです。3~4月の気温も平年より高めとなる予想で、桜の開花時期も早くなるかも知れません。

また、高温傾向が続くといっても、度々寒の戻りはある見込みです。天気や気温の変化が大きい時期ですから、最新の気象情報をこまめに確認し、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。