気象トピックス・コラム
空もよう
【週 末】九州から東北にかけて広範囲で大雨に厳重な警戒を
 

◆週末の天気のポイント
・東北から九州にかけて広く大雨の恐れ。記録的な大雨となった九州だけでなく、災害の起きていない地方でも危険な場所をあらかじめ確認し、いつでも避難できるよう準備を。


梅雨前線上に低気圧が発生し朝鮮半島付近から日本海に近付いています。この低気圧は東へ進み、前線を伴って東北地方に近付く見込みです。11日(土)には前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になります。また、12日(日)にかけてこの前線は南下し、東日本から西日本の太平洋沿岸に達するでしょう。このため東北から九州の広い範囲で大雨となる所がある見込みです。

これまでに記録的な雨となった九州では、すでに浸水や洪水、土砂災害など多くの被害が発生しています。この週末も災害が起こる可能性が極めて高い状態が続きますので、厳重な警戒が必要です。
また、東海地方や中国、四国地方でも地盤の緩んでいる所があり、岐阜や長野では記録的な大雨になった所があります。このような地方だけでなく、この週末はこれまでにそれほど雨の降っていない東北北部などでも大雨となる所がある見込みです。災害の起こっていない地方でも油断できません。ハザードマップを利用し、自分の家の近くで土砂災害や洪水、浸水の起こりやすい危険な場所をあらかじめ把握するとともに、避難場所や避難経路を家族間で話し合っておいて下さい。
雨が降りだしたら最新の雨雲の様子を確認し、大雨となったら自治体の発令する避難情報にしたがって速やかに避難するようお願いします。