気象トピックス・コラム
空もよう
季節の進みは足踏みするも、札幌や青森では初雪?

◆この先1週間のポイント
・立冬は過ぎたが気温は高め。小春日和が多い。
・北海道は雪の日が多くなるが、平地の雪は東北北部の一部まで。
・朝の冷え込みで平地の紅葉の色づきが進む。


週間予報【11月16日(水)~22日(火)】

立冬を過ぎましたが、今週の寒気の南下は比較的弱く、この時期としては気温が高めです。西日本や東日本は小春日和が多くなり、平地で雪になるのは北海道や東北北部の一部となりそうです。

16日(水)~17日(木)には、平地で雪を降らせる目安となる寒気が青森付近を覆うように南下してくる見込みです。このため、まだ北海道で初雪が観測されていない札幌の他、青森や盛岡など東北北部で初雪の可能性があります。東北南部日本海側から山陰にかけても雨や雷雨があり、高い山では雪の所もある見込みです。車で峠を越える方は、冬タイヤの装着をして慎重な運転を心がけてください。太平洋側の地方ではおおむね晴れる見込みです。

18日(金)は低気圧が通過する北日本の日本海側で天気の崩れが続きます。気温は高めになるため平地では雨になる見込みです。その他の地方は晴れる所が多く、西日本や東日本を中心に日差しが心地良いでしょう。

19日(土)は低気圧が近付く西日本から天気が下り坂に向かい、20日(日)は西日本や東日本を中心に雨が降る見込みです。雨脚が強まって本降りの雨となる所もありそうなので最新の情報をご確認ください。

21日(月)~22日(火)は、太平洋側の天気は回復に向かい晴れ間が戻りますが、日本海側は雲が多く、北陸から北で雨や雪が降る見込みです。低気圧通過後の寒気の南下はこの時期としては弱く、雪が降っても平地では東北北部までとなりそうです。

西日本や東日本では太平洋側を中心に晴れる日は気温が20℃前後の日が多く、この時期としては過ごしやすいでしょう。ただし、朝晩はこの時期らしく冷え込む日がある見込みです。気象台からは、西日本や東日本からもイチョウの黄葉やカエデの紅葉の便りがあちらこちらから届いています。晴れて暖かい日が多く朝は冷え込んだ日が多かったため、紅葉の進みはまずまずのようです。紅葉が進むということは季節が秋から冬へ進んでいるということですから、冬への心づもりが必要です。

また北日本では紅葉はほぼ終えて、山からすでに冬支度がはじまっています。いまのこの時期は、平年ですと青森や盛岡、秋田など東北北部の他、山形や福島など東北南部でも初雪の便りが届いてよいころです。しかしながら、ことしは季節の進みが足踏みしており初雪の便りがなかなか届きません。ただし、1ヵ月予報によると11月の終わりごろから平均気温が平年より低くなり季節が一気に進むことが考えられます。東北以南の地方でも冬用タイヤの準備など冬支度の心づもりはしておきましょう。