空もよう
◆この先1週間のポイント
・桜前線は東北へ。東北南部で見ごろ、北部でも開花の発表が…。
・今週の後半は広く雨や雷雨。西・東日本は桜流しの雨に…。
・気温は高めの日が多い。山地では雪崩や融雪洪水などに注意。
週間予報【4月4日(火)~10日(月)】
この先1週間の天気は春らしく周期的に変化するでしょう。4日(火)までは高気圧に覆われておおむね晴れますが、5日(水)以降、低気圧が近付き西から天気は下り坂に向かいます。7日(金)にかけて低気圧から延びる前線が日本列島を通過するため各地で雨が降る見込みです。前線通過時は雷を伴ってザッと雨脚が強まるでしょう。また、南西諸島や西・東日本の太平洋側の海上ではすでに風が強く波の高い状態が続いていますが、前線の通過時には北日本や日本海側でも風が強まり波も高まります。強風や高波にも注意してください。
週間アンサンブル予報図(出典:気象庁、筆者加工)
前線の通過後の8日(土)は天気が回復する所が多いものの、北陸以北の日本海側では一時的に寒気が南下するため冷たい雨が降り、高い山では雪になる所もありそうです。寒気の流れ込みは長続きしないため、9日(日)には北陸以北の天気も回復に向かいます。10日(月)には平年を上回る暖かい晴天が戻ってくる所が多いでしょう。
そして、春先からの暖かさで桜の開花・満開が記録的に早まっています。西・東日本では桜が散り始めている所が多く、4日(火)ごろまでが桜吹雪を楽しむラストチャンスとなりそうです。北陸や東北南部などで見ごろを迎えている桜も、週の後半の雨でいくらか散ってしまうかもしれませんので、お花見は今週の前半がおすすめです。そして、この暖かさで桜のつぼみはさらに膨らみ、今週は東北北部でも開花の発表がありそうです。今年は早いペースで桜の季節が進むでしょう。
気温は前線が通過する7日(金)ごろまでは高めです。西・東日本は最高気温が20℃を超える日が続く所が多いでしょう。昼夜の気温差は大きいですが、朝の強い冷え込みはなさそうです。北日本や高い山では雪崩や融雪による洪水などに引き続き注意してください。
また、花粉の季節も終わっていません。スギに変わってヒノキの花粉が多くなってきていますので、引き続きの対策が必要です。
前線通過後の8日(土)は北日本や北陸を中心に気温が低めになりますが、平年に比べるとやや高い所が多いでしょう。ただし、今週末から来週初めにかけての朝晩は冷え込む所がありそうです。霜が降りる恐れがありますので農作物の管理にご注意ください。